...「鸚鵡啄残紅稲粒鳳凰棲老碧梧枝」と名詞の位置を顛倒(てんたう)しなければならぬ...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...米一粒入つて居ぬ程凹んで居る...
石川啄木 「病院の窓」
...揃ひも揃つて大粒な奴が...
千家元麿 「自分は見た」
...島を出て十町ほどして大粒の雨がぽつりぽつりと落ち出して来たが...
田山録弥 「島からの帰途」
...それから例の如く幾那塩を飯粒の中へ入れて丸薬にして...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その粒々辛苦(或は道楽)の内容を知らないのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...小粒の隠元豆のような...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それで雲粒を結合させようという実験も...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...何でも一本の燐寸はお米十七粒とか二十七粒とかなのだから大切にしなければならないと教えられたものであった...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...凍結時間は、前にものべたとおり、霧粒の大きさ、気温、風速などによって異るが、衝突間隔の方は、それとはちがう...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...砂粒は真直ぐに目に向ってとんで来るのである...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...大気中にいつも少量に存在している帯電微粒子で...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...電子の粒子性の実験に誘われるままに...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...又氷が粒状に析出していることもある...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...この新粒子が即ち中間子なのである...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...両方を合せて約二十粒もあったろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...二人のうち、どッちの足がつまずいたのか、行燈が蹴仆され、灯皿の油と、火の粒が散った...
吉川英治 「大岡越前」
...いよいよ、この一粒だねを、質子(ちし)に上(のぼ)すと、極(き)まったのは、同年の九月だった...
吉川英治 「黒田如水」
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