...アルファ線の中の或(あ)る粒子は殆(ほとん)ど後戻りをする程に著しく曲げられることのあるのがわかったのでした...
石原純 「ロード・ラザフォード」
...ポツリポツリと大粒の雨が降って来た...
海野十三 「雷」
...凄い大粒だ」窓近くにいた誰かが喚(わめ)くのをきっかけに...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...粒々辛苦実にいうに忍びざる苦境を経て...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...毅は瑕に五十粒の薬をくれた...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...又た桑木の植方其他蠶種に至ては微粒子の取調種々なる事に力を盡すに似合はず...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...お仏飯をさげていたゞく(十粒ぐらいしかないけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...コメススキや白山女郎花(はくさんおみなえし)の花咲く砂原の上に大きな豌豆(えんどう)ぐらいの粒が十ぐらいずつかたまってころがっている...
寺田寅彦 「小浅間」
...ちょうど主人が飯を食っていた膳(ぜん)の上へ飛んで来て小さな木の実を一粒落とした...
寺田寅彦 「花物語」
...米(こめ)には赤(あか)い粒(つぶ)もあつたが籾(あら)が少(すこ)し交(まじ)つて居(ゐ)てそれが目(め)に立(た)つた...
長塚節 「土」
...「夏蕎麥(なつそば)でもとれんなかうい鹽梅(あんべえ)ぢや粒(つぶ)も大(えけ)え樣(やう)だな」おつたは庭(には)を見(み)た儘(まゝ)復(ま)た第(だい)一に目(め)に觸(ふ)れる蕎麥(そば)に就(つい)ていつた...
長塚節 「土」
...大気中にある霧粒の数が多いか少いかが問題になるのである...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...「随分、あのお粒つて女、意地が悪いのねえ、たまンないわ、あンなの‥‥どんなところにも悪型つてゐるものなのね...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...腐った飯粒見たいに体中から汗を出して...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...三粒は即ち天の雲を掌に招んで飛雲に駆けることが出来るといふ名薬には相違御坐いませんが...
牧野信一 「毒気」
...用意の爲に枕許の盆に載せてあつた甲州葡萄を十粒程食つた...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...するとそれと一所に妾の懐から一掴みの紅玉(ルビー)の粒がバラバラと床の上に落ちました...
夢野久作 「白髪小僧」
...左様な禄なら一粒なりとも...
吉川英治 「新書太閤記」
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