...α粒子(アルファりゅうし)という手榴弾(しゅりゅうだん)で叩き壊すと...
海野十三 「科学が臍を曲げた話」
...今いふチエエスはそんないかさまなのとは粒の異(ちが)つた歴(れつき)とした芸術家である...
薄田泣菫 「茶話」
...一粒の籾でしかありません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...黒人の額には黒い汗の粒々が滲(にじ)み...
谷譲次 「踊る地平線」
...するとその米粒がだんだんに大きく見えて来ておしまいには玉子のように...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...肉眼にも顕微鏡にも見えない微粒子のようなものが飛んで来て...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...その大粒の雲粒は...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...石で畳み上げた、世にも壮麗厳重を極(きわ)めた秘室の中には、砂金が一粒、銭が一枚無いのです...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...下駄の下に砂利の粒が滑るのが心細かつた...
原民喜 「潮干狩」
...彼女は息をつきながら一粒二粒の涙を眼と頬とから拭い...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そしてその毒麦の穀粒は刺激性...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その粒のような本当の果実は犠牲となりお供して一緒に口へはいるのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...シャベルで落ちて来る穀粒をしゃくって向ふに投げ出してゐました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...しかも去秋(こぞ)の小豆は一粒として傷(いた)んでいず...
室生犀星 「津の国人」
...豆と米粒と霰餅(あられもち)とを併せて炒ったのを食うのが是に近く...
柳田国男 「木綿以前の事」
...地面の砂粒まで見えるほど...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...谷山家の一粒種の女主人公で...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...そのタッタ一粒の「細胞の記憶力」なるものが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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