...それとも、粋人の座興か...
江戸川乱歩 「影男」
...四十八歳粋人 (浪花(なにわ))世間胸算用(せけんむねさんよう)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...粋人は、下着一枚の奇妙な恰好(かっこう)で、気味わるくにやりと笑い、「どうもねえ、友人から泣きつかれて、判を押してやったが、その友人が破産したとやら、こちらまで、とんだ迷惑...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その昔にはやはり浪花の粋人のひとりであった古老の述懐...
太宰治 「新釈諸国噺」
...この三粋人と共に遊んで四天王と呼ばれ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...といかにも鼻持ちならぬ謂(い)わば粋人の口調を...
太宰治 「服装に就いて」
...その夜かぎり、粋人の服装を、憤怒を以て放擲(ほうてき)したのである...
太宰治 「服装に就いて」
...既に粋人たらむ事の不可能を痛感し...
太宰治 「服装に就いて」
...酔えば仕舞の一手も踊ろうという粋人だが...
豊島与志雄 「失策記」
...今日鳴雪が時々昔の江戸の粋人の事などをいうも...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...空間の次元性を純粋人間的物理学の上に構成した...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...粋人の巣と言うべきだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...むかしどおりの粋人(キャラント)よ……追放解除になったあと...
久生十蘭 「あなたも私も」
...殊にその道の粋人たちには喜ばれた...
正岡容 「大正東京錦絵」
...(後節「明治女芝居と娘義太夫」参照)硯海太夫と鶴彦翁義太夫と一中節の掛合政客中の粋人大岡硯海(育造)先生...
山本笑月 「明治世相百話」
...侯爵と由吉は実に呼吸の合った粋人同志だった...
横光利一 「旅愁」
...勝手にこの二人の粋人の手の中で進められた...
横光利一 「旅愁」
...粋人の彼である...
吉川英治 「私本太平記」
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