...覆ひかくす處なく、粉飾する處なく、男らしき公正を以つて自己の足らざるを足らずとすることである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そしておそらくは(自分では見えないけれども)これほどの忙しさの間にも自分を粉飾するのを忘れずにいる葉子自身がいかにも浮薄なたよりないものだった...
有島武郎 「或る女」
...それを粉飾するためにヨウロッパのいろいろの思想や用語の利用せられた場合もあるが...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...この事実談を一つの荒唐無稽(こうとうむけい)な物語に粉飾するような婦人でないことを信じているのである...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...血気暴怒を粉飾する...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...事実を興味深く粉飾するために...
直木三十五 「大衆文芸作法」
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