...「信貴山縁起(しぎさんえんぎ)」「粉河寺縁起(こかはでらえんぎ)」なぞの画巻物(ゑまきもの)によつてゐたのである...
芥川龍之介 「点心」
...「ちゝはゝの惠みも深き粉河(こかは)寺...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...釘をもて――粉河(こがわ)...
直木三十五 「南国太平記」
...「人がよく閑居の処を高野とか粉河(こかわ)とか云うけれども...
中里介山 「法然行伝」
...粉河寺(こかわでら)のある粉河(こかわ)では...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...葛城(かつらぎ)から粉河(こがわ)へ出る細道のみでございますが」「おう...
吉川英治 「私本太平記」
...……彼方の山が岩室(いわむろ)で、まもなく、金剛寺の西の国分峠、あとは南へ南へと、粉河までは、山つづきです...
吉川英治 「私本太平記」
...一時は、今にもここへ、信長の大軍が殺到するような流言が飛んだので、港町は、混乱をきわめ、「すわ」と、南北堺(さかい)の町民は、女子供や老人などは、みな根来(ねごろ)、粉河(こかわ)、槇尾(まきお)などの由縁(ゆかり)のある田舎へ、逃がしてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...粉河(こかわ)の身寄りへ落してやったので...
吉川英治 「新書太閤記」
...四文覚は、まだ十九の頃に、若い髻(もとどり)を切って、大峰(おおみね)、葛城(かつらぎ)、粉河(こかわ)、戸隠(とがくし)、羽黒、そしてまた那智(なち)の千日籠(せんにちごも)りと、諸山の荒行を踏んできた、その昔の遠藤武者(えんどうむしゃ)盛遠が成れの果てであった...
吉川英治 「親鸞」
...この優勢な軍隊が、損害をかまわず敵の出城三つ四つを強襲して全滅させたので、根来、粉河等の僧兵は、敵を待たずして雑賀に逃げ込んだ...
和辻哲郎 「鎖国」
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