...一蓆の籾をさゝへた儘急いで土間へ走り込むのであつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...これに籾を干すのである...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...籾俵を食いつくしてしまったんですね...
犬田卯 「沼畔小話集」
...あれはイロカノ族の女達の籾搗(もみつ)きの歌声である...
梅崎春生 「日の果て」
...人形どもはそれに籾を蒔いた...
田中貢太郎 「怪しき旅僧」
...史邦の「帷子(かたびら)」の発句と芭蕉の脇(わき)「籾(もみ)一升を稲のこぎ賃」との次に岱水が付けた「蓼(たで)の穂に醤(もろみ)のかびをかき分けて」を付けているところを見ると...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...がた/\がた/\と唐箕で籾を立てゝ居るのや...
長塚節 「月見の夕」
...不完全な籾や枝の痕跡が穂に残って...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...籾を三粒まいてやった試験である...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...向柳原は淺草見附けのすぐそばで、町會所(まちのくわいしよ)は寛政三年に創立されたのだから、今まで書いてきたものよりはずつと新しいが、松平越中守守信が市中町法を改正して、七分積金及市中窮民救恤を取扱つたところで、籾や、金や、抵當の地所を持ち、後に明治になつてから、道路、橋、及び瓦斯局や養育院創立の資金を支出した資源だといふ...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...そのうちに芽をふいている籾が一俵あった...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...籾種といっしょに...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...翌年の種子に供(きょう)すべき種籾(たねもみ)をスヂと謂い...
柳田国男 「海上の道」
...俄かに稻を扱き籾を摺つて食べる米だけをケシネと謂つて居る...
柳田國男 「食料名彙」
...今一度残りの籾を落す作業が必要になってくるのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...機械を運転して籾落しが済むようになると...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その連中を籾がらのように追払つた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...その籾の産額が参万九千八百八十五公石(こうせき)(公石は我国の一石七斗内外)であつたから...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
便利!手書き漢字入力検索