...籾の始末と留守居を兼て...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...一蓆の籾をさゝへた儘急いで土間へ走り込むのであつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...六十枚ほど敷かれる庭ももはや六分通り籾を広げてしまった...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...死なば多くの実を生ずべしとあるように、一たび、これを土中に蒔(ま)き、それに雨、露、日光、肥料というような、さまざまな縁の力が加わると、一粒の籾は、秋になって穣々(じょうじょう)たる稲の穂となるのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...また籾殻の吹雪を現出させて見せたり...
太宰治 「津軽」
...人形どもはそれに籾を蒔いた...
田中貢太郎 「怪しき旅僧」
...籾磨歌(もみすりうた)が聞える...
寺田寅彦 「星」
...史邦の「帷子(かたびら)」の発句と芭蕉の脇(わき)「籾(もみ)一升を稲のこぎ賃」との次に岱水が付けた「蓼(たで)の穂に醤(もろみ)のかびをかき分けて」を付けているところを見ると...
寺田寅彦 「連句雑俎」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...すり臼に、籾すると、すり臼を、造らむと、土をつく、とゞとつく...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...籾数が減って来るということが知られているので...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...籾山氏の烱眼は夙に久保田君の作品の地方色を明確に認めて居られたものと思はれる...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...箕をふいて籾選りを仕つづけた...
宮本百合子 「一太と母」
...唐臼で籾を挽いて米を取った残りを...
柳田國男 「食料名彙」
...種籾(たねもみ)のあまりを焼米(やきごめ)にして...
柳田国男 「母の手毬歌」
...濡れた籾や玄米が二...
柳田国男 「雪国の春」
...なるほど、籾倉の前には、銭俵(ぜにだわら)が裂いてあった...
吉川英治 「私本太平記」
...仕事してるだ」薪(まき)や籾殻(もみがら)の散らかっている隅の暗がりから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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