...既に朝の籾搗(つ)きが始まったのであろう...
梅崎春生 「日の果て」
...身体をかがめて自らの口を充たすべき籾を搗き...
梅崎春生 「日の果て」
...樽柿と籾米とを換えて商うのであった...
豊島与志雄 「秋の幻」
...前にもいった由井とか錦織とか籾山とかいう朋友と経書の研究を偕(とも)にする外に...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...籾山梓月子來書...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...籾山書店は一しきり森先生の著作をはじめ私のものも単行本にして出しましたが大正七八年頃から出版を止めて売捌店になりました...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...勘次(かんじ)はお品(しな)が起(お)きて竈(かまど)の火(ひ)を點(つ)けるうちには庭葢(にはぶた)へ籾(もみ)の筵(むしろ)を干(ほ)したりそれから獨(ひと)りで磨臼(すりうす)を挽(ひ)いたりして...
長塚節 「土」
...籾種といっしょに...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...籾(もみ)ができると父は細長(ほそなが)くきれいに藁(わら)を通して編(あ)んだ俵(たわら)につめて中へつめた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...(士林渡口の籾庫(もみぐら)を見て立石鉄臣君を顧みながら)これは絵になるね...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...籾種ばかりを只(ただ)ひょいと手渡しされたところで第一に食べてみることすらできない...
柳田国男 「海上の道」
...籾(もみ)が玄米(げんまい)となりまた白米となり...
柳田国男 「海上の道」
...米と籾とをゆり分けたので...
柳田國男 「食料名彙」
...現在はその籾の貯藏方法に...
柳田國男 「食料名彙」
...おそらくは籾殻だけをヌカといっていたので...
柳田國男 「食料名彙」
...つまり簡便なる籾摺(もみすり)機械が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...丈夫一日の辛苦をもって僅かに百五十把の籾(もみ)を扱くのみであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...幼い頃は深草の田舎で麦を踏み籾(もみ)を搗(つ)き...
吉川英治 「源頼朝」
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