...六十枚ほど敷かれる庭ももはや六分通り籾を広げてしまった...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...既に学友の籾山は入門していたから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...三田の文学がその後世に認められるやうになつたのは籾山書店の尽力の結果です...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...自分(じぶん)を引(ひ)き止(と)めて呉(く)れる蔭(かげ)を求(もと)めて轉々(ころ/\)と走(はし)つては干(ほ)した藁(わら)の間(あひだ)でも籾(もみ)の筵(むしろ)でも何處(どこ)でも其(そ)の身(み)を託(たく)した...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は其(その)干(ほ)された稻(いね)の穗先(ほさき)を攫(つか)んで籾(もみ)の幾粒(いくつぶ)かを手(て)に扱(しご)いて見(み)た...
長塚節 「土」
...穂全体に籾をぎっしりつけるようにするという方向に...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...籾ぐるみの米...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...翌年の種子に供(きょう)すべき種籾(たねもみ)をスヂと謂い...
柳田国男 「海上の道」
...しかし現在は能登でもその米の粉だけで無く之に供せられる三番以下の籾まじりの米を...
柳田國男 「食料名彙」
...盆の頃になって籾摺(もみすり)したものをエマズリすなわち今摺という(頸城(くびき)方言集)...
柳田國男 「食料名彙」
...しかし現在は能登でもその米の粉だけでなくこれに供せられる三番以下の籾まじりの米を...
柳田國男 「食料名彙」
...おそらくは籾殻だけをヌカといっていたので...
柳田國男 「食料名彙」
...つまり簡便なる籾摺(もみすり)機械が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...こうした簡単なる籾落し法を行うとすれば...
柳田国男 「木綿以前の事」
...籾(もみ)約七斗(と)二十一貫目を扱(こ)けばよいことになっていた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...こんどは籾蔵(もみぐら)へおち...
吉川英治 「神州天馬侠」
...仕事してるだ」薪(まき)や籾殻(もみがら)の散らかっている隅の暗がりから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...當時『ホトトギス』を發行してゐた籾山書店に頼んで出版したのが『みなかみ』であつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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