...同じ柳橋の芸者とかに思をかけたある米問屋の主人の頼みで...
芥川龍之介 「妖婆」
...」と細君は未亡人の親元はもと佐賀町で相応の米問屋であつたさうだが...
永井荷風 「来訪者」
...奥さんは隣り町の米問屋から器量好みで貰われてきているのであるが...
中村地平 「南方郵信」
...「火の用心を忘れるな! 火を出さねえようにぶちこわせ! 手向ったら、半殺しにしろ!」四片褄(かたづま)をはしょって、吹き流しの手拭を銜(くわ)えるように、暴動市民の群から少しはなれて佇(たたず)んだ雪之丞――じっと、みつめる目の前では、市民どもが、かがんでは小石を拾い、拾っては、十間(けん)間口(まぐち)、大戸前の表の戸を、すっかり下ろして、灯という灯を、ことごとく消してしまった、米問屋に向って、バラバラと投(ほ)うりつけ、すさまじい憎悪の叫喚(きょうかん)をつづけている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...米問屋をはじめたわけなので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...天明四年に小網町の米問屋の兵庫屋が粥施行をやつた...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...またすぐ深川の佐賀町の米問屋まで...
吉川英治 「大岡越前」
...みなこの米問屋へ送っていた...
吉川英治 「大岡越前」
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