...間代や米代も出してもろたり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...和尚さんに返金し、米代を払ひ、一洵老の奥さんに返金し、麦を買ふ、それから二三杯あほる、すつかり酔つた、酔つたことは酔つたが、酔ひつぶれはしなかつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
...そして行乞によつて米代を...
種田山頭火 「行乞記」
...この悪筆が米代になるとは!知足安分の一日...
種田山頭火 「其中日記」
...ふら/\と出かけて樹明君から米代を借りた(といふよりも奪つた)...
種田山頭火 「其中日記」
...さつそく街へ出かけて買物――二十銭 ハガキ切手三十銭 酒三合三十二銭 なでしこ十銭 鯖一尾二十銭 茶八銭 味噌十八銭 イリコ財布にはまだ米代が残してある...
種田山頭火 「其中日記」
...Yさんから米代(酒代といふのだが...
種田山頭火 「其中日記」
...愚痴をならべて主人から米代若干借ることが出来た...
種田山頭火 「其中日記」
...Yさんからうれしい手紙が来た(予期しなかつたゞけそれだけうれしさも大きかつた)、助かつた、助かつた、炭代としてあつたけれど、米代にした、炭はなくても米があれば落ちつける...
種田山頭火 「其中日記」
...気はすゝまないけれど仕方なしに敬君を役所に訪うて少しばかり米代を融通して貰ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...米代を酒代に代へて戻る...
種田山頭火 「松山日記」
...今日の買物五十銭 ハガキ切手五十銭 番茶壱円三十銭 酒二十銭 醤油弐十四銭 目刺三十銭 削節九十銭 米二十三銭 麦一円八十銭 木炭十七銭 大根おろし十四銭 カメリヤ六銭 葱壱円 米代返金二十五銭 グリコ進物三十銭 理髪四銭 湯銭十六銭 醤油壺二十八銭 いろ/\この買物を見よ!三月廿四日晴...
種田山頭火 「松山日記」
...恥を忍んで一洵老の奥さんから米代少々借りる...
種田山頭火 「松山日記」
...その時は米代ぐらいは立て引いてやる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...米代のカタにとられたり...
火野葦平 「花と龍」
...さしずめ宿賃や米代の払いにし良人の体がすこしでも快くなったら売られるものは売り払って久留米辺りまで出よう...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...二人くらいの米代は高が知れてます...
山本周五郎 「あだこ」
...帯と云ふ帯は皆売払つて米代に為(し)て...
與謝野寛 「執達吏」
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