...三重の籬(まがき)を造つてゐた...
芥川龍之介 「舞踏会」
...人(ひと)待(ま)ちなれし眞籬根(まがきね)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...渥美一家の方でも何處となく籬を造るやうに見えて...
高濱虚子 「俳諧師」
...昼顔の花もとび散る籬(かき)を刈る一匹の火蛾(かが)に思ひを乱すまじ蚊遣火(かやりび)のなびけるひまに客主(あるじ)六月二十六日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...籬(かき)の外の畑では...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ちょうど籬(まがき)のほとりの...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...籬(まがき)のほとりに微笑(ほほえ)んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生籬(いけがき)には清い野薔薇(のばら)が花を開いていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生籬(いけがき)を越え...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...寂しい飲食店で買ったパンとチーズとを籬(まがき)の影で食べたこともあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...秀造さんは吉原の大籬(おおまがき)金瓶大黒(きんぺいだいこく)の恋婿で...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...手早く籬(まがき)から杭を二本ひき抜いて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...この籬も祭司(をしやう)んとこのぢや! もう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...やがて木の蔭から、籬ごしに、眞つ白な乘馬服をきた少女が快活に馬を驅つてゆく姿が見え出した...
堀辰雄 「生者と死者」
...「籬落春風黄鳥声...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...籬頭猶琉璃杯...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...籬(まがき)に菊模様...
柳宗悦 「工藝の道」
...夕顔の花のまばらに白い籬(まがき)の外の暗がりで...
吉川英治 「新書太閤記」
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