...白と黄とうす紅と三重の菊の籬(まがき)の間を...
芥川龍之介 「舞踏会」
...東京の附近の諸梅園の比にはあらざれども、余は、籬外溪畔、疎影暗香の觀ある吉野村、梅園村などの梅を取らむか...
大町桂月 「水戸觀梅」
...渥美一家の方でも何處となく籬を造るやうに見えて...
高濱虚子 「俳諧師」
...籬(まがき)あり菊の凭(もた)るるよすがあり十一月十三日 草樹会...
高浜虚子 「六百句」
...杉籬(すぎがき)に絡(から)んで居るやつを尾をとって引きずり出し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...路地の両側には籬が連なって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...電車通りから生籬の多い閑静な小路がU形に奥にはいっていた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...ガヴローシュは籬のすき間からのぞいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...採菊(きくをとる)東籬下(とうりのもと)...
夏目漱石 「草枕」
...大籬(おほまがき)のお職の積夜具でもなければ見られない豪勢さですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘は大籬(おほまがき)の下新造(したしんぞ)とやら...
樋口一葉 「たけくらべ」
...ちらほら籬が見え出した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私は生籬(いけがき)の下に身を休めて坐るより外なかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...(同右☆☆)5 バルベックに近い山査子(さんざし)の籬...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...立ちとまり霧の籬(まがき)の過ぎうくば草の戸ざしに障(さは)りしもせじと言わせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「籬連僧寺杉陰老...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたしは生籬に近づいて...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...生籬(いけがき)に添って行く...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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