...籤(ひご)の光明(これは来迎仏(らいごうぶつ)などに附けるもの)等で各々真行草(しんぎょうそう)があります...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...御籤を引くに第六十二大吉を得たり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...継子は帯の間に隠した帙入(ちついり)の神籤(みくじ)を取り出して...
夏目漱石 「明暗」
...いっそ籤引(くじびさ)かなんかにしようか――そんな事を考え乍ら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...百両の花籤(はなくじ)が付いているはずです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勘弁しておくわけには行くめえ」「えッ」千両の富籤が騙り? そんな事があるでしょうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...元三大師の有難い御神籤さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...元三大師(がんざんだいし)の御神籤には忌日(きにち)があるものだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いま引いた御神籤を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎は赤い御神籤を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...帶の間から先刻の御神籤を出して格子に結はへるんで」「その手順に間違ひは無いだらうな」「毎日同じことをやるんだから間違ひつこはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...籤先番により、まず藤波友衛、吟味次第を申して見よ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...会読をするにも籤(くじ)で以(もっ)て此処(ここ)から此処までは誰と極(き)めてする...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...あまりに籤運(くじうん)が弱いので...
宮地嘉六 「老残」
...帝劇裏の国民酒場の抽籤のやり方は、底の深い筆筒やうの筒に割箸(わりばし)が沢山に入れてあつて、その割箸の尖端(せんたん)の赤く染めてあるやつを引つこぬけば当り籤なのであつたが、私はあまりにはづれてばかりゐたので、抽籤のとき、筒の中の箸を、そつと三本ばかり一緒に摘(つ)まんで中途まで引き上げてから目早くそれを見わけて赤でないやつを上手に手ばなすことにした...
宮地嘉六 「老残」
...籤引(くじびき)で一役ずつ引受けてもらうのだ」「へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...それは暗殺の籤(くじ)で...
吉川英治 「江戸三国志」
...その夢をけんとくに富籤(とみ)を買うとあたるという迷信があるのさ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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