...お客様お抜取りの籤の花と相応いたしてをりましたら...
阿部徳蔵 「美術曲芸しん粉細工」
...抽籤(ちゅうせん)ノ結果...
海野十三 「断層顔」
...彼は碇と共にさっき運命の抽籤をしたが...
海野十三 「断層顔」
...抽籤でまあ段々と国民軍へ編入される様な具合になつて了ひました...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...お御籤(みくじ)一本引いたことのない身ながら...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...土手の蔭へ女軽業の連中を珠数(じゅず)つなぎにして置いて、「さあ、大変な騒ぎになってしまった、これから先をどうするのだ、まさか焼いて喰うわけにもいくめえ、そうかと言って、ここまで持って来たものを、ほうりっぱなしにして逃げて行くと、娘たちが蚊に食われてしまう、縄を解いてやれば、さいぜんのように荒(あば)れ出して始末にいかねえ、なんとか面白い工夫はないか」「なるほど、こうしておいて蚊に食わせてしまうのも残念なわけだ、縄を解いてやれば荒れ出す、そのうちにもこの力持と来た日には、三人や五人では手に負えねえ、また身の軽い方は商売柄だから、ここらの田圃(たんぼ)へ突(つ)ん逃げたら、蝗(いなご)を捕まえるような手数がかかる、どうしたものだ」「いいことがあるわい、一度に縄を解いてやると物騒だから、一人ずつ縄を解いてやろうじゃねえか、ここにいるおれたち仲間と、女の仲間と数を読み合わせておいて、籤引(くじびき)とやろうじゃねえか、籤を引き当てた順で、この女たちを片っ端から一人ずつ連れて、どこへでも勝手なところへ届けてやることにしたら面白かろうじゃねえか」「そいつはいいところへ気がついた、籤引にしよう...
中里介山 「大菩薩峠」
...富籤屋(とみくじや)から刀剣講...
中里介山 「大菩薩峠」
...方々の神社で手当りしだい御神籤をいただき廻った事さえある...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...娘は御神籤を引いていますよ」「しッ」下女のお菊は御神籤を引くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銭形平次はとうとう青い御神籤の曲者――実は久野将監の家来進藤勝之助を本所相生(あいおい)町の隠れ家に突き止めてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だれが鴉になるの?籤がひかれた――そして一人の処女(をとめ)が列をはなれた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...御籤は俳諧を為すべしとありしとかや...
正岡子規 「古池の句の弁」
...「運命の籤さ...
松本泰 「日蔭の街」
...抽籤でなくのめるところなら高い足代をもいとはず遠征した...
宮地嘉六 「老残」
...それでも籤にはづれて一杯のチユウにもありつけないときがまゝあつた...
宮地嘉六 「老残」
...それは暗殺の籤(くじ)で...
吉川英治 「江戸三国志」
...貧乏籤(くじ)を引いちゃったぞ...
吉川英治 「親鸞」
...アミダ籤の仲間には入らない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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