...彼は籠居生活が長くなっている...
...たまらぬ不快な籠居(こもりい)をやってきたのだから...
伊藤左千夫 「水籠」
...雪中に籠居(こもりをる)婦女等(ふぢよら)が手(て)を空(むなし)くせざるのみの活業(いとなみ)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...近日(このごろ)此雪譜(せつふ)を作るも雪に籠居(こもりをる)のすさみなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...嘗て三津の埠頭に立つて京都の天地を翹望した如く今は京都の古家の一間に籠居して東都の空を望むのである...
高濱虚子 「俳諧師」
...彼国に籠居するの処...
太宰治 「右大臣実朝」
...さきに好色の御失態から駿河に籠居なされてゐたのを...
太宰治 「右大臣実朝」
...小月行乞を見合せて籠居...
種田山頭火 「行乞記」
...終日籠居、孤独と沈黙と、そして閑寂と沈潜との一日だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...終日この書斎の中に籠居してゐるとでも書けばよいのであらうか...
土田杏村 「私の書斎」
...少女時代を過ごしたレマン湖畔のアンフィオンに歸つて籠居したりしてゐた...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...私の生れたのは今私が籠居してゐるあのまゝの離室(はなれ)であり...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...私は夜見村の水車小屋の二階に籠居して創作の筆を執り...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...斯んな処に堅苦しく籠居して...
牧野信一 「南風譜」
...当のゼーロンは数日前から厩に籠居して...
牧野信一 「夜見の巻」
...この科学室に籠居する私の秘かな慰めであつた...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...この籠居(ろうきょ)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...籠居(ろうきょ)およそ四十二年...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...もし自分が遁世籠居(とんせいろうきょ)すれば母は一日も活きて行けないであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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