...それから例の籠坂峠を一氣に下つた...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...籠坂峠のあたりまで人をやって手掛けをたずねさせたが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...東海道線の富士駅から馬車で大宮町を指し、富士を右の空に見あげながら桑畑の間に鳴る鞭の音を聞いてゐれば土も踏まずに間もなく滝のある村に到着するのであつたが、わたしは御殿場駅に降りると、籠坂峠を越え、山中村に泊り、吉田町から湖へ達して、また農家に幾晩か泊り、西湖で舟を漕いだり、精進湖の森で蝶類や甲虫類を採集し、幾日か振りで漸く本栖村に到着すると、鍬形台五郎といふ庄家のところで十日もかかつて脚の怪我を待つたことがある...
牧野信一 「湖の夢」
...籠坂峠あたりにある...
牧野富太郎 「植物記」
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