...煙籠むる若干の日とを除けば空は常に怒るか曇るか泣くかである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...編みものに心籠むることを得つ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...たち籠むる眼路(めぢ)のすゑ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...塔に王女(わうぢよ)を押籠むるを...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...室の中を籠むる異薫に...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...四辺を籠むる異薫は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...この蘭奢待を持って参り度いばかりに――」美しい眦(まなじり)に籠むる...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...次に手ばしこく蒲團を畳(たた)んで押入へ押籠む……夜の温籠(ぬくもり)は...
三島霜川 「平民の娘」
...奥へ引籠む時刻が早目になった...
森鴎外 「栗山大膳」
...われ等の周囲(めぐり)を霧立ち籠むることなし...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...吾れの祈念を籠むるところは...
吉田松陰 「留魂録」
...夕靄の立ち籠むる湖面の彼方...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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