...父は監督に帳簿を持って来るように命じた...
有島武郎 「親子」
...田邊先生は時々しか出席簿を附けないと言つた...
石川啄木 「葉書」
...そこの本立てに立ててあった原価計算簿を取出し...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...登山家の名簿をくって...
江戸川乱歩 「大金塊」
...そして帳簿をつけてしまうと...
徳田秋声 「挿話」
...單なる簿録ではなしに...
内藤湖南 「支那目録學」
...僕は出勤簿に印を押す...
原民喜 「魔のひととき」
...滝が一週間毎に父親に宛てゝ帳簿の報告をする筈の通信が一向に捗らないのでタイピストとして働きに来て居たのです...
牧野信一 「舞踏会余話」
...ただ自作の英文は絹糸で綴(と)じた洋紙の帳簿に綺麗に書留めておくに止めている...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...なかんずく出生の記録簿における...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そして記録簿が互にある隔たりをもつ別々の年についてしか与えられていない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼のもてなしを例の若い簿記掛の女にまかせてしまった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...汝の主家の名簿はと問うと...
南方熊楠 「十二支考」
...名簿に筆染むることなればおもふのみにて罷(や)みぬ...
森鴎外 「文づかひ」
...今日公けの帳簿に表われているだけでは...
柳田國男 「地名の研究」
...部下の簿(ぼ)を呈して来る者やらで...
吉川英治 「私本太平記」
...簿名(ぼめい)にはありながら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この名簿はたぶんあまり名誉教授のことなどを知らない下僚が作ったのであろう...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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