...差し向かいに帳簿を検(し)らべている...
芥川龍之介 「馬の脚」
...大きな出勤簿を机上にひろげハンコを出してぺたりと捺しているところだった...
海野十三 「名士訪問記」
...手を伸ばして丸卓子の上に大きな獅子(しし)のブックエンドにはさんである大きな帳簿をなでた...
海野十三 「四次元漂流」
...その帳簿は皮革の背表紙で「研究ノート」とあり第一冊から始まって第九冊まであった...
海野十三 「四次元漂流」
...貸金の帳簿が押収(おうしゅう)せられた...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...ソ連国家予算の裏帳簿に「望遠鏡計画」という名の一項目が追加された...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...輿(こし)に乗って羽傘(はねがさ)をさしかけて往く一行が鹵簿(ろぼ)に衝っかかってきた...
田中貢太郎 「陸判」
...船客名簿にはエドゥアルド・ゴメズと記入されたが...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...お神は六畳の奥の簿記台を枕(まくら)に...
徳田秋声 「縮図」
...後に罰金帳簿の上に名を著わした者である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...簿録に墮した四部分類法かく書籍を四部に分けることは...
内藤湖南 「支那目録學」
...出席簿を讀み終ると...
南部修太郎 「猫又先生」
...名簿らしい大きな帳面に...
火野葦平 「花と龍」
...五人組の名前を記してある帳簿の前に載せてあるから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...机の上には大きな硯(すずり)や厚い帳簿や筆立や算盤(そろばん)がごたごたといっぱいに置かれてあった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...記録簿が規則正しく記録されたとはほとんど想像することが出来ない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...また一八一三年の五〇県からの報告の脱漏はそれ以後の記録簿における脱漏よりも少くはないと信ずべきあらゆる理由があるのであるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この恐るべき疾病の襲来した中間期の十年の平均を採ったとすれば、または疫病(ペスト)流行年が偶然的なりとして排除されたとすれば、記録簿は確かに、真の平均人口増加としては高きに過ぎる出生の埋葬に対する比率を与えるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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