...◇昔はまた役者の簪(かんざし)とか...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...鼈甲(べっこう)の櫛笄が灯影に栄え銀簪がちらちらひかる様子は...
上村松園 「帯の巾が広すぎる」
...先の尖った大きな鼈甲の簪が細かく震えているのが...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...簪(かんざし)を売って献金し...
直木三十五 「南国太平記」
...簪(かんざし)を抜いた...
直木三十五 「南国太平記」
...櫛(くし)だの簪(かんざし)だの...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼に突っ立てた銀簪は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銀簪を三寸も叩き込める柄ではありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銀簪を三寸も叩き込める柄ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銀簪(ぎんかんざし)で眼を突いて危ふいところを免(まぬが)れたことがありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヨシツネさんはつまみ細工の小さい簪(かんざし)を一つ買ってくれた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...簪が土の上に落ちた...
牧野信一 「肉桂樹」
...その繁き葉の一つ一つは簪(かんざし)の脚のように必ず二本の葉が並んで...
牧野富太郎 「植物記」
...やがて金簪(きんかんざし)を乳房の下に突き込んで...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...仰望前巓樹似簪...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...帽子だの花簪だのを後日の証拠に奪い取るような冒険をしなくともよかったのにと...
夢野久作 「少女地獄」
...入れ代って大きな白い手柄の丸髷に翡翠(ひすい)の簪(かんざし)...
夢野久作 「二重心臓」
...また幼子の名を呼び交うなど――金釵環簪(きんさいかんしん)も道に委(まか)して顧みるものなく...
吉川英治 「新書太閤記」
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