...ものごとを簡潔にしかも堂々と言う立派な方法があったのだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...林田を自分の寝椅子の方に手招(てまね)きすると、その耳に口をあてて、重要な援助事項を、簡潔に依頼した...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...論文は出来るだけ簡潔に卒直に書かねばならぬ...
戸坂潤 「読書法」
...出来る限り簡潔に書いてみることにする...
外村繁 「澪標」
...これは一つは支那人が簡潔に文章を書くのが文章上手だと考へる風からも來て居つて...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...極めて簡潔に問題を解決し...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...簡潔にいふことである...
中原中也 「菊岡久利著「貧時交」」
...本書の第二編第五章『数と空間時間』ほどの簡潔にして明快...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...「御出になれば分るからって――」と簡潔に答えて...
夏目漱石 「それから」
...ずいぶん叔父さんも苦呶(くど)いのね」「じゃこっちでも簡潔に結論を云っちまう...
夏目漱石 「明暗」
...原稿が眼の前にある限りチェエホフは文章を簡潔に適確にしようと努めてやまなかつたらしい...
南部修太郎 「氣質と文章」
...これら三つの複雑観念を簡潔に順を追って検討し...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...又人間性に対し深く考へさせられるこの一つの場合が簡潔に巨人の姿の一句で表現せられてゐることも適切である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...簡潔に言いましょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...アストリアにとって重要な人ですから」レックミア侍従が大将の安全を確認してから女王のホテルへ行きますと、簡潔に述べた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...白地に黒で簡潔に市役所(オテル・ド・ヴィユ)と書いた札が立てられているのである...
宮本百合子 「女靴の跡」
...貴方の理解は極めて正しい」私は恐らくこれ以上簡潔に...
柳宗悦 「工藝の道」
...適当な時間を以(もつ)て簡潔に処理する習慣を養つたからであつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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