...簡古素朴(かんこそぼく)な祈祷だった...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...クリストの一生を伝へるのに何よりも簡古を重んじたマコは恐らく彼の伝記作者中...
芥川龍之介 「続西方の人」
...あの簡古素朴(かんこそぼく)な気持が出なかつた...
芥川龍之介 「風変りな作品に就いて」
...伝記めきたる説明かへつて簡古(かんこ)の功を奏することあり...
永井荷風 「小説作法」
...唱歌席の装飾なども簡古で似合わしく思われた...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...モデリングも十分でない簡古さがあって...
野間清六 「百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒」
...「桐陰論畫」で私はその簡單な記事を讀んだだけであるが、詩文書畫のいづれにもすぐれ、ことに篆刻が好く、簡古超逸とある...
堀辰雄 「我思古人」
便利!手書き漢字入力検索