...簑(みの)を着れば景色になるのに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...棺桶という絶好の隠(かく)れ簑(みの)で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...夫(をつと)は簑笠(みのかさ)を吹とられ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...よく見るとそれは簑虫で...
薄田泣菫 「独楽園」
...簑虫はひもじいものが食にありついたやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...まことに「浜までは海女も簑きる時雨かな」です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...猿簑は、凡兆(ぼんちょう)のひとり舞台だなんていう人さえあるくらいだが、まさか、それほどでもあるまいけれど、猿簑に於いては凡兆の佳句が二つ三つ在るという事だけは、たしかなようである...
太宰治 「天狗」
...何時でも出発できるように簑笠まで用意して...
田中貢太郎 「魔王物語」
...・南天の花へは蜂がきてこぼす・前田も植ゑて涼しい風炎天の鶏を売りあるく・田植べんとうはみんないつしよに草の上でカフヱーもクローバーもさびれた蓄音器の唄・雑草しづかにしててふてふくればそよぐ・ちぎられてもやたらに伸びる草の穂となつた改作附加笠きて簑きてさびしや田植唄はなく六月廿六日いつからとなく...
種田山頭火 「行乞記」
...□簑虫よ、簑虫よ...
種田山頭火 「其中日記」
...それは簑村といふ新らしい作家であつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...すると私のすぐ眼の前に突き出ている小枝に簑虫(みのむし)のぶら下がっているのが眼に付いた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...「今僕の眼の前の紅葉の枝に簑虫が一匹いる...
寺田寅彦 「小さな出来事」
......
中島敦 「河馬」
...佐渡には道中簑と申すのがございましてノ...
長塚節 「佐渡が島」
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野口雨情 「朝おき雀」
...簑田平七正元(みのたへいしちまさもと)...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...簑田は曾祖父(そうそふ)和泉(いずみ)と申す者相良遠江守(さがらとおとうみのかみ)殿の家老にて...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
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