...風はだんだんに冷たくなって道の傍の篠竹の葉のすれ合う音が...
伊藤野枝 「転機」
...篠崎君のおうちとは反対のはしにある...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...ちょうどそこに酸漿(ほおずき)提灯を篠竹(しのたけ)の先につけた一群れの行列が...
田山花袋 「田舎教師」
...低(ひく)い粟幹(あはがら)の屋根(やね)から其(その)括(くゝ)りつけた萱(かや)や篠(しの)の葉(は)には冴(さ)えた耳(みゝ)に漸(やつ)と聞(きゝ)とれるやうなさら/\と微(かす)かに何(なに)かを打(う)ちつけるやうな響(ひゞき)が止(や)まない...
長塚節 「土」
...張も意氣地も心得たつもりのお篠ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎親分」お篠はガラリと調子を變へると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お篠」平次はお篠の思ひ詰めた顏を見詰めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すこし気が鬱(ふさ)いで秋篠川にそうて歩いていたが...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...(左手から女車掌の声)声 あーい、篠行き、乗る人無えかーあ...
三好十郎 「妻恋行」
...篠崎小竹が銘してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今年こそもう断じて教授はしない」「できればいいだがねえ」「断じてじゃ」飯篠老人は云った...
山本周五郎 「似而非物語」
...ただおまえさん独りでいろいろ感ぐってるだけだに」「――こうするか」飯篠老はふと杢助の方を見た...
山本周五郎 「似而非物語」
...そのほうにとっても誂(あつら)えたような役ではないか」「おらが怠け者だつうことかえ」「わしはまず村の者に云おう」飯篠老人は話しを進めた...
山本周五郎 「似而非物語」
...辱知 江東生夕の光堤にもえし陽炎(かげろふ)は草の奈邊(いづこ)に匿(かく)れけむ緑は空の名と爲りて雲こそ西に日を藏(つゝ)めさゝべり淡き富士が根は百里(ひやくり)の風に隔てられ麓に靡く秋篠の中に暮れ行く葦穗山雨雲覆ふ塔(あらゝぎ)に懸れる虹の橋ならで七篠(なゝすぢ)の光...
横瀬夜雨 「花守」
...場所は信州方から出張って三州長篠の原...
吉川英治 「銀河まつり」
...折れ矢まで拾ッてその矢ジリを生篠(なましの)にスゲ替えて使っていたほどだから...
吉川英治 「私本太平記」
...長篠城の方へ向って...
吉川英治 「新書太閤記」
...汀の一点から折れて青篠の中に入り込んだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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