...批評が壺に篏(はま)らぬ...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...然(しか)も何処(どこ)か壺に篏るように願いたいものである...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...カイゼルに当て篏(はま)るとて...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...見す/\彼奴の罠に篏(は)まつて溜るものかと云ふ反感が...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...左ノ指ニ篏メテイラシッタノガハッキリ見エタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...容易に篏(はま)らず...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...だが唯物弁証法の諸公式に部分的に当て篏まるということは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...脱?)餘りに自己の固陋な尺度を當て篏めようとするに對して反抗の態度を執ることが有つても皆誠實な人々である...
長塚節 「記憶のまゝ」
...髪剃は障子に篏(は)め込んだ硝子(ガラス)に中(あた)ってその一部分を摧(くだ)いて向う側の縁(えん)に落ちた...
夏目漱石 「道草」
...硝子戸(ガラスど)を篏(は)めた小さい棚(たな)の上に行儀よく置かれた木彫の人形もそのままであった...
夏目漱石 「明暗」
...津田のために擦(すり)硝子の篏(はま)った戸をがらがらと開けてくれた...
夏目漱石 「明暗」
...おぼろかな気配のうちに、さすがに荘厳味(そうごんみ)を感じさせて、高く立っている如来像(にょらいぞう)には見向きもせず、壇下を、手さぐりで、一探り、早くも、台の前かざりの、浮き彫りの、篏め込みの板を、触れて見て、彼は、それが、引戸になっているのを悟った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...間口にずっとガラス戸の篏(はま)っている宿屋の前に停っていた...
水野葉舟 「香油」
...青貝の柄の長さ七尺五寸二分ある大身の槍(やり)に熊(くま)の皮の杉なりの鞘(さや)を篏(は)めたのを持たせ...
森鴎外 「栗山大膳」
...幸(さいわい)に竜池は偽善を以て子を篏制(かんせい)しようとはしなかった...
森鴎外 「細木香以」
...土川春彦に当て篏(は)めたところは...
山本周五郎 「季節のない街」
...背中合せに篏めこんであるだけだ...
吉川英治 「折々の記」
...七宝の篏飾(かんしょく)...
吉川英治 「三国志」
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