...大異の両眼に篏(は)めた...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...中に篏(は)まっている四枚の写真を一つ一つ眺(なが)め始めた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...分けて人柄に篏(は)まっているものであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...すべてが「京美人」の型に篏(は)まっており...
谷崎潤一郎 「細雪」
...(妙子は事変が始まって人々が指輪を篏(は)めるのを遠慮するようになってから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女の足袋を両手に篏(は)めて...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...見す見す彼奴の罠(わな)に篏(は)まってたまるものかと云う反感が...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...篏メテモ痛イコトハナイガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...或ハ颯チャンハソノ効果ヲ考エテワザト篏メタノカモ知レマセン...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...三カ月モ入院シテ未ダニギプスヲ篏メテイル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...現代のその事件に当篏(あては)めようとする所に...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...その洋燈は細長い竹の台の上に油壺(あぶらつぼ)を篏(は)め込むように拵(こしら)えたもので...
夏目漱石 「道草」
...障子に篏(はめ)めた硝子越(ガラスごし)に薄く光っていた...
夏目漱石 「道草」
...障子(しょうじ)の篏入硝子(はめガラス)に映るその横顔が彼の眼に入った時...
夏目漱石 「明暗」
...そうしてそれは例外なく世界中の誰にでも当(あ)て篏(はま)って...
夏目漱石 「明暗」
...讀(よ)む者の心持(こゝろもち)にしつくり篏(はま)つて來ないといふ氣(き)がします...
南部修太郎 「三作家に就ての感想」
...彼女は海に望んだ彼等の窓を直して、ガラスを篏め、カーテンをつけた、冬のために新らしい毛布や、食卓や、椅子も買つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...彼奴(きゃつ)には思うつぼに篏(はま)るわい...
吉川英治 「夕顔の門」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??