...批評が壺に篏(はま)らぬ...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...硝子鉢が篏めてありましたが...
鷹野つぎ 「虫干し」
...趣味から云えばガラスを篏めたくないけれども...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...甚だしきは金剛石の指輪を篏めたりして見せました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...………」幸子は絃(げん)の上に琴爪(ことづめ)を篏(は)めた手を載せたまま...
谷崎潤一郎 「細雪」
...腹の中では雪子が彼の注文に篏(は)まるような女性であったら貰ってもよいと云う気があるに違いなく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...瞑目沈思(めいもくちんし)するかのごとき様子をするからいかにも考え深そうに見えるというのであって果して一般に当て篏(は)まるかどうか分らないがそれは一つには仏菩薩(ぶつぼさつ)の眼...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...そこに篏めている眼玉のようにギラギラした大きな指環(ゆびわ)も...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...見す見す彼奴の罠(わな)に篏(は)まってたまるものかと云う反感が...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...男ガ篏メルヨウナ大キイノガ欲シイノ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...この「意味の世界」にあて篏まる限りに於て...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...篏木細工(はめきざいく)も施してあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...其内にあたふたとして出て來て羽織の紐の鐶が容易に篏らないで暇どつてゐる...
長塚節 「記憶のまゝ」
...私の眼は几帳面(きちょうめん)に枠(わく)の中に篏(は)められた字画(じかく)を見た...
夏目漱石 「こころ」
...何か無限なもののなかにかぽッと篏(はま)り...
本庄陸男 「石狩川」
...春水堂がかねて雪之丞に篏(は)めて書き下した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...銀と翡翠(ひすゐ)の象篏(ざうがん)の丁子(ちやうじ)の花の香(か)のなかで...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...七宝の篏飾(かんしょく)...
吉川英治 「三国志」
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