...此れ等の建築庭園の到る所に無数の彫刻物が点々として安置されました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...築庭(ちくてい)の秋草を見ているところへ...
久生十蘭 「鈴木主水」
...只彼らの築庭に生活苦がなくのんびりとしてゐて...
室生犀星 「京洛日記」
...その好みは築庭(ちくてい)の奥(おう)をきわめているようであった...
室生犀星 「津の国人」
...一木一草にさえも配慮が籠っているかと見える築庭のような野であった...
横光利一 「旅愁」
...建築庭園にも、召使の男女の装束(しょうぞく)にも、都の華美(かび)がそのままある...
吉川英治 「新書太閤記」
...瀧のひゞき……みじか夜をひびき冴えゆく築庭(つきやま)の奧なる瀧に聽き恍(ほ)けてゐる燈火のとどかぬ庭の瀧のおとを獨り聽きつつ戸を閉(さ)しかねつ翌日は半日あまりF――さんの部屋で遊びました...
若山牧水 「樹木とその葉」
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