...いかなる場合にもぐらつくことのない立派な余裕を築き上げることに尽きるようである...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...これと同時に「作用詞」や「方向詞」の基本的用法に就いての知識を一層確實に築き上げる上に役立つものである...
高田力 「ベーシック英語」
...僕は僕の周囲に絢爛なる芸術の天国を築き上げるのだ...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...人工で築き上げるのは大変である...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...寧ろ順境に育まれた麒麟兒英一君を更に崇高なる人格に築き上げる素地を造つたものと謂へよう...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...意味の世界を築き上げることが出来るようになる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...手のつけようのない殺人罪を築き上げるつもりでいたのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...後年の偉大なるハイドンを築き上げる素地(そち)を作ったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...シューマンは社会的地位と名声を築き上げる決心をした...
野村胡堂 「楽聖物語」
...自分の地位を築き上げるためには他人を陥入(おとしい)れる位のことは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...新しい本当の構図を築き上げるためには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...客體の他者性を強化しつつ過去の鞏固なる背景を築き上げる...
波多野精一 「時と永遠」
...今までかつて無かった人間像を築き上げるのですが――及びません」そう言って枕もとのノォトを尾田に示すのであった...
北條民雄 「いのちの初夜」
...築き上げる新日本の伏線となるものである...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...いわゆる「普遍妥当的なる」理論を築き上げる...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...しかしそうして中心の信仰を築き上げるには...
柳田国男 「年中行事覚書」
...彼らは彼らの勢力をもつて築き上げるその大市街が尨大になればなるほど...
横光利一 「静かなる羅列」
...従ってここに真実の僧伽(そうぎゃ)(和合団体)を築き上げることは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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