...眼があっても節穴同然...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...女湯の天井の仕掛のある節穴(ふしあな)の処へ来て...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...天井裏の小さな節穴だった...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...節穴の川手氏は慄然として三度顔を背(そむ)けた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...節穴の向うの巨大な指紋を睨みつけて物を云っていたが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...それは節穴から這入った日光が...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...よろけるのをまたぐいと引き寄せて「君の眼はどだい節穴だよ」「そうかい」「ちと確りしろ...
「草藪」
...「僕の目はなんて節穴だ!」「これで筆跡の点はわかりましたね...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...宛も節穴からでも覗くようにして見守っていた...
豊島与志雄 「電車停留場」
...耳なんか節穴ほどの役にも立たねえ」店の内外を一(ひ)とわたり見極めて...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...火を付けるところを節穴から覗いたんだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...終日黙つて節穴を睨めてゐた...
林芙美子 「瀑布」
...芳太郎さんの眼は節穴(ふしあな)じゃアねえよ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...」やはり節穴から覗いてゐた太吉が...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...そしてその当時から幾多の学者があってもその目は節穴同然で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...あり合わせの節穴みたいなものでがまんしてもらったわけである...
山之口貘 「詩とはなにか」
...閉めきった雨戸の節穴からぼくはのぞいていることもあった...
山之口貘 「暴風への郷愁」
...覗いている節穴の形と一所に...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
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