...節々(ふしぶし)はひどく痛みを覚えながら...
有島武郎 「或る女」
...節々は御閲読(ごえつどく)の儀をお勧め申まするので...
泉鏡花 「海神別荘」
...節々(ふしぶし)の痛みはよほどやわらいで来た...
梅崎春生 「幻化」
...私は節々(ふしぶし)の痛い身を運んで英子の家まで歩いて行った...
豊島与志雄 「運命のままに」
...身体の節々に力がなかった...
豊島与志雄 「童貞」
...時折遠国(えんごく)の見知らぬ人よりこまごまと我が拙(つたな)き著作の面白き節々(ふしぶし)書きこさるるに逢ひてもこれまたそのままに打過して厚き志(こころざし)を無にすること度々(たびたび)なり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...身体の節々(ふしぶし)が痛んで歩けねえ」と独言(ひとりごと)を言ってがんりきはコロリと横になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...骨の節々がひどく痛み...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...他愛ない冒険譚の節々を...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...五体の節々はメリメリするほど痛みますが...
野村胡堂 「江戸の火術」
...節々根ヲ下ス...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...籠に入れられた犬のように節々がみしみしして来た...
宮本百合子 「一太と母」
...まだ二十三で何処かしら未熟の若い節々がお関に自分の子に対する様な気持を持たせるに充分であった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...身にしむ節々(ふしぶし)もあって源氏は涙がこぼれた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...己に今まで聞いたオヂツセエめいた話の節々を思ひ出させるのである...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...短かい節々のつながりが非常に切れ易いので...
夢野久作 「近世快人伝」
...膝っ小僧の節々がズキズキするのが...
夢野久作 「一足お先に」
...節々はうずきだして...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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