...けだるい四肢(しし)の節々(ふしぶし)に幽(かす)かに響いて来る...
梅崎春生 「日の果て」
...身動きすると、身体の節々が、神経痛みたいにズキンズキンした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...節々(ふし/\)が固硬(しゃちこば)って...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...発句すなわち今の俳句はやはり連歌時代からこれらの枝の節々を飾る花実のごときものであった...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...節々が太って...
徳田秋声 「仮装人物」
...楢林弟の三人に一ばん興味をもつて「――話の節々や――ヨーロツパ的なものを見るときに――榮之助...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...蘿月(らげつ)は若い時分(じぶん)したい放題(はうだい)身を持崩(もちくづ)した道楽(だうらく)の名残(なごり)とて時候(じこう)の変目(かはりめ)といへば今だに骨の節々(ふし/″\)が痛むので...
永井荷風 「すみだ川」
...その言葉の節々(ふしぶし)が何もかも心得ているもののようで...
中里介山 「大菩薩峠」
...大先生のおっしゃったお言葉の節々(ふしぶし)を思い起し...
中里介山 「大菩薩峠」
...季節々々がこの俺を使ひ減らしてくれゝばいい...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...おとら 体の節々(ふしぶし)が痛くなって困ってしまう...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...「大丈夫なんですか!」「えゝ体の節々が痛いんです...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...どうも妙な節々があるんです」顎十郎は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...節々をきざむ私の指先が...
牧野信一 「酒盗人」
...少しずつでも節々に蘇ってきてはいるのだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...旋律の節々にまつわりつくのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...からだの節々も緩(ゆる)めば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...豪気な秦明も五体節々(ふしぶし)痛い所だらけである...
吉川英治 「新・水滸伝」
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