...木のそばによって火箸をさぐった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...せっせと貝の肉を箸(はし)でほじくり出して食べていたら...
太宰治 「水仙」
...お膳を引き寄せて箸(はし)をとり...
太宰治 「ろまん燈籠」
...とても箸(はし)にも棒にもかからぬわからずやだとは...
近松秋江 「霜凍る宵」
...田中姉と私とは在校當時は痩せてゐたので火箸と仇名され...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...その中に遠慮なく箸をつっ込んだ...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...亭主といふのは五十格恰の恐ろしい噺好きの男で一箸目には喋舌つて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...それでも立(た)ちながら椀(わん)と箸(はし)とを持(も)つて口(くち)を動(うご)かして居(ゐ)るものもあつた...
長塚節 「土」
...珍らしく思ふまゝにをりて持て行くとてかゞなべて待つらむ母に眞熊野の羊齒の穗長を箸にきるかも十二日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...一(ひ)としゃくいに引っ掛けてね」と云いつつ箸を上げると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その間に薬が仕込んであったんだよ」平次は火箸(ひばし)を持って来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これに首を突っ込んで絞めるためには、火箸でも挾んで、相当締めつけなければならなかったでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火箸を喉に突つ立てゝしまつた」「梯子を引いたんですつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(九月十日)百二十二○一日のうちに我痩足(やせあし)の先俄(にわ)かに腫(は)れ上りてブクブクとふくらみたるそのさま火箸(ひばし)のさきに徳利をつけたるが如し...
正岡子規 「病牀六尺」
...顔を横にして食い切ったり箸ではさみ切ったりすることになります...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...箸(はし)を持ちわすれたまま...
吉川英治 「平の将門」
...十手を箸(はし)のように持って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...夜旅じゃ」武蔵はもう箸を取っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索