...ちょうど六斤の蝶々とんぼの真上にあった箸をあげて...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...将軍家は箸を啣(くは)へた儘じつと考へ込んでゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...喰積(くいつみ)にとき/″\動く老の箸(はし)一月二十二日 「玉藻五句集(第四十八回)」...
高浜虚子 「六百句」
...鰺の一つを箸で高々と摘まみ上げる...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...天然ばかりか同胞とその魂の上にも自分勝手な箸を持って行くような事をあえてする...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...自分の箸(はし)から物を食べさせなどしながら...
徳田秋声 「爛」
...箸(はし)下り皿(さら)鳴りぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...卯平(うへい)は時々(とき/″\)鹽鮭(しほざけ)の一切(ひときれ)を古新聞紙(ふるしんぶんし)の端(はし)へ包(つゝ)んで來(き)ては火鉢(ひばち)へ鐵(てつ)の火箸(ひばし)を渡(わた)して...
長塚節 「土」
...飯はつるつると箸の先から落ちて...
夏目漱石 「坑夫」
...私は半日にして春から冬の底へ投げ返された今日の不思議な旅を興じながら箸を取つた...
野上豐一郎 「北信早春譜」
...火箸ほどの銀の棒を抜くと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...庖丁(ほうちょう)や金火箸(かなひばし)や...
林芙美子 「清貧の書」
...めいめい茶碗と箸を持ってお勝手へ馳け込む...
久生十蘭 「キャラコさん」
...火箸で畳をこじ上げて...
久生十蘭 「魔都」
...彼の箸は炎へはじめてゐた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...箸でつまみとろうとしたとき...
山之口貘 「チャンプルー」
...飯は箸で食う男で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...箸と飯茶碗を持って来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
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