...箱馬車は由良へとどきぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...私たちはうちの黒い箱馬車へ乘り込んだ...
太宰治 「思ひ出」
...……庭先へ角灯を二つつけた箱馬車がはいって来た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...栗梅色(くりうめいろ)に塗(ぬ)った真新(まあたら)しい箱馬車式(はこばしゃしき)の立派なものだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あるいは彼の箱馬車がお前の荷馬車に出会うだけでもたりる...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...彼のどっしりした四輪箱馬車は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二頭立(だて)の箱馬車に乗った...
永井荷風 「十九の秋」
...二頭立の立派な箱馬車が一台駐つてゐるのを見て...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...わたくしは此の立派な箱馬車に乗つて来た人が...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...門前の道路はこの箱馬車一台だけでも...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...男は待ち耄(ぼけ)の顔を箱馬車の中に入れて...
夏目漱石 「虞美人草」
...チチコフと一緒に立派な箱馬車に乗って何かの会合へ出かけてゆき...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ぜいだくな箱馬車にのって...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...中にも上流向きの葬儀などには今日の自動車の格で箱馬車の連続...
山本笑月 「明治世相百話」
...自分の女房や子供らを一台の箱馬車に乗せ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...朱富の家族を乗せた箱馬車とが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...目ぼしい物だけ箱馬車の方へ移して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...またたくうちに先の箱馬車に追いついたことも間違いなかろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
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