...箱馬車は轍(わだち)をどりて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...箱馬車は由良へとどきぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...定紋のついて黒くてかてか光つたうちの箱馬車は...
太宰治 「思ひ出」
...入口のそとに一台の一頭だての箱馬車がとまっていた...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...栗梅色(くりうめいろ)に塗(ぬ)った真新(まあたら)しい箱馬車式(はこばしゃしき)の立派なものだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...わたくしは此の立派な箱馬車に乗つて来た人が...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...門前の道路はこの箱馬車一台だけでも...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...箱馬車に乗つて母を訪問しに来た客は二人ともに西洋婦人であつたのである...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...それから原敬氏はこれも馬車であったか――たぶん箱馬車と思う――白髪に和服で悠然と納まり込んで走らせるのを見たし...
中里介山 「生前身後の事」
...チチコフと一緒に立派な箱馬車に乗って何かの会合へ出かけてゆき...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...大きな箱馬車に乗つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その箱馬車は私がセリイヌにやつたものだと分りました...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...例の裕福な婦人の箱馬車は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...明治の顕官貴紳は黒塗り金紋の箱馬車...
山本笑月 「明治世相百話」
...中にも上流向きの葬儀などには今日の自動車の格で箱馬車の連続...
山本笑月 「明治世相百話」
...停車場(ギヤアル)の前には御者(ぎよしや)台に鞭を樹(た)てて御者(ぎよしや)帽を被(かぶ)つた御者(ぎよしや)が手綱(たづな)を控へて居る品(ひん)の好い客待(まち)の箱馬車が十五六台静かに並んで居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...朱富の家族を乗せた箱馬車とが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...先に行ったという箱馬車には...
吉川英治 「新・水滸伝」
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