...一方長官の官吏は、下僕二人と共に、椅子二脚、用箪笥、卓子(テーブル)、寝台、上敷、枕、蚊帳その他ブラッセル産の敷物に至る迄、ありとあらゆる物を見つけて来た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...臨時手当に据置貯金の利息を足して買い整えた新式洋服箪笥...
江戸川乱歩 「接吻」
...箪笥(たんす)の抽斗(ひきだし)を...
橘外男 「仁王門」
...柳行李(やなぎごうり)と用箪笥(ようだんす)の隙間の暗い穴ぼこになった所に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...箪笥の前に凭(もた)れかかってじっとしていたが...
近松秋江 「狂乱」
...八骨の右手の壁に沿うて高い重ね箪笥(たんす)を二棹(さお)も置き並べ...
近松秋江 「黒髪」
...日本箪笥の裏の引き出しに書類がある...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...暫(しばら)く用箪笥(ようだんす)の抽斗(ひきだし)の音などをさせていたが...
徳田秋声 「あらくれ」
...茶箪笥(ちゃだんす)をあけて...
徳田秋声 「縮図」
...篏(は)め込みになっている三棹(さお)ばかりの箪笥(たんす)のけんどんから取りだし...
徳田秋声 「縮図」
...用箪笥の抽出から一通の手紙を取り出し...
豊島与志雄 「絶縁体」
...そんな事が本当にあるんでしょうか」取乱した風(ふう)で瓢箪塚へ来ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...箪笥(たんす)の引手にそれを結へてあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――俺なら雛箪笥へ入れる」「なるほどね」「来い八」二人はそっと倉の中に入りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ツイ側の箪笥(たんす)には主人の古い差料の脇差が入つてゐる――清太郎が氣を變へてお筆の婿(むこ)になれば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「これでございますが」用箪笥から取出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...じゃ誰だ?」彼は司法警察の吏員が彼の洋服箪笥を開け...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...箪笥(たんす)一本買えず...
火野葦平 「花と龍」
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