...箪笥(たんす)が浮いてる...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...その後長年箪笥(たんす)の底に蔵(しま)ひ込んで置いたが...
薄田泣菫 「茶話」
...洋箪笥(だんす)と化粧台と円卓子と本柵...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...それは白い前垂(まえだれ)をした壮(わか)い女が盆の上に瓢箪(ひょうたん)の形をした陶品(せともの)のビンを載せ...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...足袋箪笥(たんす)の抽出(ひきだ)しいしもて降りて行きますと...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...瓢箪(へうたん)の一つ位持つて来たツて誰も悪いツて言はない……何もおれだツて...
田山花袋 「朝」
...お母さまのお手紙にございました箪笥はまだ買ひません...
辻村もと子 「早春箋」
...桐(きり)の箪笥(たんす)とが三棹(みさお)も並んでいて...
徳田秋声 「仮装人物」
...箪笥などの据わった奥の間へ入って見たり...
徳田秋声 「爛」
...詩経あたりへ行くと、私は大概自分で読んで、わからぬ所を先生や父に聞くという位に行ったから、素読は何らむつかしいものとは思わなかったが、詩経で小戎の篇の小戎※収、五※梁、游環脅駆、陰※※続、文茵暢轂、という所と、韓奕の篇の王錫韓侯、淑綏章、箪※錯衡、玄袞赤※、鉤膺鏤錫、※※浅韈、仗革金厄、という所だけは読みにくかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...瓢箪(ひょうたん)に仕込んで来た養老の美酒をチビリチビリとやっていたのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲野さんはしばらく瓢箪形に応対をしている...
夏目漱石 「虞美人草」
...面喰って箪笥の上に置いたことだろう」「――――」「お前はそれを見た...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...青表紙(あをべうし)の化物のやうな瓢箪息子(へうたんむすこ)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...箪笥(たんす)の錠(じょう)が明(あ)かぬと云えば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...巾が普通四尺あるので「四尺箪笥(よんしゃくだんす)」とも呼ばれます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...(四)箪笥の上の抽出(ひきだし)からは保雄の褻(け)にも晴(はれ)にも一着しか無い脊広が引出された...
與謝野寛 「執達吏」
...箪笥(たんす)にぶつかって...
吉川英治 「夕顔の門」
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