...箒目見ゆる根方の土に散つて居るのもある...
石川啄木 「葬列」
...きれいに箒目のたつた仕事場のあとを見まはると今までの賑かさにひきかへしんしんとして夕靄がかかつてくる...
中勘助 「銀の匙」
...表の道の箒目(ほうきめ)もあざやかですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この松葉が拂はれて箒目の行き屆いた朝芝の青々としたのを見れば全く生命のないものでもない...
長塚節 「我が庭」
...誰のたしなみか美しく箒目(はうきめ)が入つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...畝間(うねま)へ箒目(はうきめ)を入れるほどの念の入れやうで」八五郎の報告はそんなことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八は昨日裏の畑に箒目が入つてゐると言つたやうだな」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この箒目に見覺えはあるのか」「一昨日(をとゝひ)まではなかつた筈ですが」「よし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「その上箒目(はうきめ)まで入つて居る」「手が屆いたことですね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日照(ひで)り續きの庭に箒目(はうきめ)美しく掃除(さうぢ)が屆いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...門口に箒目を立てて往来の道路まで掃くこと...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...いつもキチンと箒目(ほうきめ)がついていた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...地は隈無く箒目の波を描きて...
正岡容 「巣鴨菊」
...庭は四方行き詰まりで新しい箒目(ほうきめ)が並んで靴痕(あと)も何もない...
夢野久作 「暗黒公使」
...春の浦波のような箒目(ほうきめ)を描いている...
吉川英治 「私本太平記」
...きれいに箒目(ほうきめ)が立っている...
吉川英治 「私本太平記」
...お門辺(かどべ)は箒目(ほうきめ)立って...
吉川英治 「日本名婦伝」
...きれいに掃いた箒目(ほうきめ)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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