...隣の間から箒(ほうき)を持出しばさばさと座敷の真中だけを掃いて座蒲団(ざぶとん)を出してくれた...
伊藤左千夫 「浜菊」
...そこらに箒(はうき)一つ入れないで...
薄田泣菫 「茶話」
...箒屋といふむつつり爺さん...
種田山頭火 「行乞記」
...爺達(おやぢたち)は箒(はうき)を持つて一塵も残らないやうに境内を掃き浄(きよ)めた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...箒をそのままにしておきました...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...サッと荒々しく箒(ほうき)をつかった...
壺井栄 「大根の葉」
...箒を振り上げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...此のお家(うち)では箒の音がする時に...
中原中也 「家族」
...箒(ほうき)を担(かつ)いだ爺さんが橋懸(はしがか)りを五六歩来て...
夏目漱石 「草枕」
...棕呂箒(しゅろぼうき)のような頭を指で掻(か)き上げながら...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...「…………」「あの箒を持つ手が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――まるで箒(ほうき)だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの謎を見せたと見ふんで――」「白龍は何と解いた」「分らなかつたさうですよ」「箒(はうき)の辰巳(たつみ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...箒(はうき)のやうに...
林芙美子 「浮雲」
...心経を習ひ損ねし箒川夜のかしましき枕上かな心経は般若心経で門前の小僧誰も知つてゐる短いお経である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...恐々(こわごわ)ながらも幾年か箒目(ほうきめ)も入らずに朽敗した落葉を踏んでは...
水上滝太郎 「山の手の子」
...魔女の箒のように...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...支那の仙洞(せんとう)を忍ばせる白鳥の羽箒(はぼうき)なぞ……そんなものは一つ残らず...
夢野久作 「一足お先に」
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