...それからまたひとりで箒(ほうき)が宙をとんだりした...
海野十三 「怪星ガン」
...宅(うち)の玄関へはいると妻は箒(ほうき)を持って壁の隅々からこぼれ落ちた壁土を掃除しているところであった...
寺田寅彦 「震災日記より」
...「これこれ、当家の主人は在宅か」道場の中を掃いている与八をつかまえて、異体の知れぬ豪傑が、穏かならぬ色で詰寄せて来たものですから、与八が、「はい」といって、箒の手を休めて、眼をパチクリして見ていると、「主人は在宅か」七人は早くも道場の中へ押し込んで、返答によっては奥へ乱入の気色(けしき)と見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あそこに箒のやうに風で曲つてゐる森が見えますね...
長與善郎 「青銅の基督」
...それは衣紋竹(えもんだけ)に箒(はうき)を結へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰のたしなみか美しく箒目(はうきめ)が入つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お兼が箒(ほうき)を持つて行つた時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...箒(はうき)で掃(は)き寄せられたものぢやない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...箒(はうき)で掃(は)くほどある筈です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ヘイ承知……」凍(かじか)む手に竹箒を...
正岡容 「小説 圓朝」
...」と言ってしゅろ箒(ぼうき)をもって来て水を窓の下の穴(あな)へはき寄せていました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...ざわっざわっと箒の音がきこえます...
宮沢賢治 「ざしき童子のはなし」
...八百屋や何かで柊(ひいらぎ)の枝を束ねたついなの箒(?)を売っています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...箒(ほうき)の柄(え)が...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...春の浦波のような箒目(ほうきめ)を描いている...
吉川英治 「私本太平記」
...そちたちはわしを“箒(ほうき)ノ頭(かみ)”といったりするではないか...
吉川英治 「私本太平記」
...道々の箒(ほうき)の目にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...中から箒吉様がお開けになって受取られるほか...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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