...上は見事にひらいて、箒草の形である...
石川欣一 「可愛い山」
...青扇は箒(ほうき)をいっぽん肩に担(かつ)いで...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...手に手に箒(ほうき)を持って...
谷譲次 「踊る地平線」
...膝の上に高箒(たかぼうき)を横たえて居た...
富田常雄 「面」
...彼女はその箒をクリストフの室から取ってきたのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...普断は箒をかかえて掃除役をしているのであったが...
豊田三郎 「リラの手紙」
...赤い腰巻に裾(すそ)をまくった小女(こおんな)が草箒(くさぼうき)で溝板の上を掃いている...
永井荷風 「すみだ川」
...羽根箒(はねぼうき)で顔中を撫(な)で廻されるような心持だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それでも不安心で箒を持つて來て掃いた――これは勘三郎の縮尻(しくじり)だつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...羽箒(はばうき)をもつて...
長谷川時雨 「お灸」
...一分間まへまで彼女が箒に跨がつて空を飛翔(とび)まはつてゐたなどとは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...しかし塩原を流れる箒川の場合はこれを色即是空 空即是色と四書の連続する快い響きの代りに途方もない乱調子が続いて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...箒を持つ手を止めて...
三島霜川 「平民の娘」
...小雨の降る居酒屋の表口に合羽(かっぱ)包みの荷を卸(おろ)した一人の棕梠箒売(しゅろぼうきうり)が在る...
夢野久作 「近世快人伝」
...元来この棕梠箒売という人種は...
夢野久作 「近世快人伝」
...きれいに箒目(ほうきめ)すら見えていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...箒を休めて、日吉は辺りを見まわした...
吉川英治 「新書太閤記」
...ある時はまだ緑(あお)い箒草(ほうきぐさ)をという風に...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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蝕まれた 厭倦 惚れて通えば千里も一里
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