...十風の細君の嬌態も鶴子さんの妙なる箏の音も...
高濱虚子 「俳諧師」
...時には爪音を低くして登子と二人で箏の琴を彈いたりなどした...
田山花袋 「道綱の母」
...たしなみの箏爪の袋を出した...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...」あの箏の、裏板のバネを鼓村師が考えていることも、わたしは知っていた...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...箏にはいっていったものかなあ...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...以前(まえ)から箏曲では「那須野(なすの)」が...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...箏曲(そうきょく)の劇壇への進出は...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...青い絃を張った箏をとりだした...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...その二年後に箏を習い始めてから今日まで...
宮城道雄 「心の調べ」
...家内は若い時分はよく箏をひきましたが...
宮城道雄 「心の調べ」
...いずれの時も箏と二人づれであった...
宮城道雄 「五十年をかえりみて」
...箏を弾いている姿勢のままで...
宮城道雄 「山の声」
...女御は箏(そう)を紫夫人に譲って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「箏(そう)の琴をお弾きなさい」と姫君の居間のほうへ言っておやりになったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...時見風箏泝半天...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」薄命はかの大川の水あかりよりも果敢なきものとかは知る運命のかなしき星にかたどりし瞳なればかつねに潤みぬしみじみと箏の稽古に通ふよりほかにすべなき君なりしかなしみじみと悲しきときはただひとり大川端に泣きにゆく人君に似し埴(はに)とまことの君とありて夕日まばゆく窓に照るとき寂しき恋私達の恋は寂しかつた...
吉井勇 「酔狂録」
...箏(こと)や胡弓(こきゅう)の奏(かな)でがどこかに聞え...
吉川英治 「新・水滸伝」
...箏(こと)なら弾(ひ)いてもよいけれど」「それもよかろう」「叔父さま...
吉川英治 「親鸞」
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