...何日(いつ)しか四箇月が過ぎて...
石川啄木 「二筋の血」
...一箇で我慢したのである...
梅崎春生 「腹のへった話」
...蜜柑(みかん)を一箇手にとった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...当時の呼称でいえば五箇荘といわれ...
薄田太郎 「広島という名の由来」
...以後一箇月ばかりは堅く居館の門を閉じて引籠(ひきこも)っていた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...六十箇の雪華を描いてこれらの結晶を五種類に分類している...
中谷宇吉郎 「雪」
...これが数箇月続く...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...一七八〇年に終る六箇年を平均して...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...斯(か)うして自分(じぶん)の涙(なみだ)の中(なか)に溺(おぼ)れるなンて―眞箇(ほんと)に奇態(きたい)だわ!けども今日(けふ)は何(なに)も彼(か)も皆(みん)な變(へん)よ』折(をり)も折(をり)...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...『そんな箇所(ところ)を敲(たゝ)く必要(ひつえう)はない』と云(い)つて歩兵(ほへい)は...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...つまらぬ箇条を書き並べて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...実はこの噂が一箇処一口ではないために...
柳田国男 「雪国の春」
...などと立証できる箇所(かしょ)はなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...間違わないようにね……今日は吾輩の死後一箇月目だなんて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...サラムの息子は一箇月も僕等に滞留する暇があるなら田舎(ゐなか)へ象狩と鰐(わに)狩とに同行したいと云つて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...この一箇名門の脆弱児(ぜいじゃくじ)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...酒館の窓から廂屋根(ひさしやね)の尖端へおどり出した一箇の怪漢が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...然し、吉良方でも抜かりなく、重要な箇所は、その後殆ど改築しているし、建て増しもだいぶしているという噂であると――それ有るが為にかえって誤るものではないかという同志の説があった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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