...彼は既に一箇の小説として格好な題材を捉へ...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...此静かな夜の感想(かんじ)は?』『真箇(ほんと)に静かで御座いますねえ...
石川啄木 「鳥影」
...ですから彼はその長い一生のうちで僅かにこの三箇月だけ学校教育を受けたのに過ぎないのでした...
石原純 「トーマス・エディソン」
...かぎ裂(ざ)きのような箇所があり...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...まして旧幕時代に掘り荒らした旧坑は落磐や湧水の箇所も多く...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...二箇月分の生活費を一度に送ってもらい...
太宰治 「東京八景」
...以後一箇月ばかりは堅く居館の門を閉じて引籠(ひきこも)っていた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...箇人主義、(利己主義ではない)本当の箇人主義と言ふことは、全に対する箇、箇に対する全であつて、『自然』を余計に体感することの出来る人は、大抵は箇人主義であると私は思ふ...
田山録弥 「小説新論」
...私立探偵事務所二箇所へ知らせましたそうで...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...トリラーの箇所は数条の波線が平行して流れる...
寺田寅彦 「踊る線条」
...如是閑君に濟まない樣な失禮な箇條も出て來たが仕方がない...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...自分の箇性の傾向から必然に成って来た或る運命に真正面から打ち当って見ると...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...このデュ・ガールの人間の歴史性(箇人に現わされている歴史性)のつかみかたと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一人一人の人は一箇一箇の失錯で...
森鴎外 「妄想」
...任期は二箇年であるが再選によってさらに延長されることもある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...以上の十一箇条が...
柳宗悦 「工藝の道」
...貴僧としても将来の大を約しておかれるものではないか」などという彼一箇の利にわたることをも露骨にほのめかした...
吉川英治 「新書太閤記」
...河内の三箇にあって...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??