...栖鳳氏は側(そば)に拡げた紙本(しぼん)に一箇(つ)百円もしさうな唐茄子(たうなす)を描(か)きかけてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...」私は、この手記の二、三箇所において、津田氏を嘲笑するような筆致を弄(ろう)した事を、いまは後悔している...
太宰治 「惜別」
...その家に一二箇月おりましただけなんであんすけど」この...
谷崎潤一郎 「細雪」
...□禅宗の師家が全心全身を傾到(マヽ)して一箇半箇を打出する如く...
種田山頭火 「其中日記」
...その意味に於ての好箇の新聞小説であつた...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...箇に包まれて死ぬまで全が出て来ないやうな人もある...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...安政元年四月より繋(つな)がれて獄にある七箇月の間...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その突入したと思われる箇所が忽(たちま)ち光の中の光とも見ゆる様に明るくなった...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...「千箇でさあ」と上田は無造作に答えた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...(本篇第十一章末尾の第二表によれば)四四箇年未満で人口を倍加せしめるものであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そして一七三五年ないし一七五五年の二十箇年間を通じて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...五箇(ひき)して汝を巡検し来り報ぜしめんと語るとたちまち見えぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...その読む人々の箇性を形ち造る一分子になる事を知らなければなりません...
宮本百合子 「現今の少女小説について」
...其婦人は妊娠して七箇月目に母と良人とに伴はれて獅子使ひの見世物を見物せし由に候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...やはり一箇の誤謬(ごびゅう)である...
柳田國男 「地名の研究」
...毒揚物を入れたらしい一箇の魚籠(びく)が中野の雑木林の中に捨てられてあった――それだけであった...
吉川英治 「大岡越前」
...一箇の知人として...
吉川英治 「新書太閤記」
...強調が然るべき箇所にくるようにしています...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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