...広次は粟の籾(もみ)を干した筵(むしろ)を身軽に一枚飛び越えたと思ふと...
芥川龍之介 「一塊の土」
...そして我々は柔かい筵によっかかって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...土座(どざ)に筵(むしろ)を敷(し)いて...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...雑草の中へ筵をしいて...
種田山頭火 「其中日記」
...家々の縁の下に筵を敷いて女共がごろ/\してをり...
中島敦 「環礁」
...大竈の前へ筵を敷いてそこへごろりと成つた儘蒲團を一枚かぶつて夜を明すといふ位であつた...
長塚節 「開業醫」
...勘次(かんじ)はお品(しな)が起(お)きて竈(かまど)の火(ひ)を點(つ)けるうちには庭葢(にはぶた)へ籾(もみ)の筵(むしろ)を干(ほ)したりそれから獨(ひと)りで磨臼(すりうす)を挽(ひ)いたりして...
長塚節 「土」
...與吉(よきち)は戸(と)の陰(かげ)に居(ゐ)ては忸怩(もぢ/\)して容易(ようい)に取(と)らないで然(しか)も欲(ほ)し相(さう)に筵(むしろ)の上(うへ)の銅貨(どうくわ)を見(み)る...
長塚節 「土」
...そして永遠の饗筵を樂しむのであらうか...
「修道院の秋」
...筵(むしろ)を掛けたまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...筵の上にしょんぼり坐ったお蔦は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがに荒筵(あらむしろ)は遠慮したらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死骸の筵(むしろ)を剥いで見せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やはり筵を伸してぶくりんやぶくりんや...
牧野信一 「月あかり」
...正宗院の賀筵は十二月中三日間引き続いて開かれたさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...広やかに筵(むしろ)が敷きのべてあったからだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...筵(むしろ)など...
吉川英治 「宮本武蔵」
...死骸にかぶせてある筵の端を少し剥(めく)って見せると...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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