...〕莢(さや)入りの豆は面白い形をした竹の筵に縫いつけられて売物に出ている(図28)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...筵(むしろ)に乗せられて...
泉鏡花 「海神別荘」
...筵(むしろ)を敷いた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...その二十七八の頃には三之助(親父の名)は村の為めに不利な事ばかり企らんでならぬ故いつそ筵(こも)に巻いて千曲川(ちくまがは)に流して了はうではないかと故老の間に相談されたほどの悪漢であつたといふ事である...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...広い庭の真中に植えられた大きな枝垂桜(しだれざくら)の下の日当りのよいところに筵(むしろ)を敷いてその上で...
中里介山 「大菩薩峠」
...小山の上であるから水田といつても籾の筵を五六枚干した位しかない...
長塚節 「佐渡が島」
...おつぎも勘次(かんじ)の横(よこ)へ筵(むしろ)を敷(し)いて又(また)大根(だいこ)を切(き)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...お品(しな)は勘次(かんじ)が梯子(はしご)を掛(か)けて一(ひと)つ/\に大根(だいこ)を外(はず)すのも小糠(こぬか)を筵(むしろ)へ量(はか)るのも白(しろ)い鹽(しほ)を小糠(こぬか)へ交(ま)ぜるのも滿足氣(まんぞくげ)に見(み)て居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...唐鍬(たうぐは)の刄先(はさき)は卯平(うへい)の頭(あたま)に近(ちか)く筵(むしろ)の一端(たん)を掠(かす)つて深(ふか)く土(つち)に立(た)つた...
長塚節 「土」
...町役人と一緒に筵(むしろ)を掛けた死骸を護っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不景氣なお店者(たなもの)を晒してゐた筵圍(むしろがこひ)の中に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...荒筵からはみ出した白い脛と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...筵敷の上までぎっしりと詰って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...針の筵(むしろ)のそれよりも心苦しく...
福田英子 「妾の半生涯」
...百川楼(せんろう)に勝田鹿谷(ろくこく)の寿筵があつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二三の法家の講筵(かうえん)に列(つらな)ることにおもひ定めて...
森鴎外 「舞姫」
...筵(むしろ)をひろげたりして...
吉川英治 「親鸞」
...筵(むしろ)の上へ...
吉川英治 「松のや露八」
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