...平中はすばやく筥を奪い取って一目散に走り去った...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...金色の漆(うるし)の塗ってある立派な筥であった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...戸棚の中にぴかぴか光ってる小筥類...
豊島与志雄 「自由人」
...母から生まれなかった者こそ幸福だ!(24)地を固め天のめぐりをはじめたお前はなんという痛恨を哀れな胸にあたえたのか?紅玉の唇(くちびる)や蘭麝(らんじゃ)の黒髪(くろかみ)をどれだけ地の底の小筥(こばこ)に入れたのか?25神のように宇宙が自由に出来たらよかったろうに...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...餌筥(えばこ)などをところも狭(せ)にとりひろげ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あの方がお出かけになられた跡に手筥(てばこ)が置いてあったので...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...硯筥(すずりばこ)一式等をおさめ...
室生犀星 「姫たちばな」
...わかったかの」筆者は何となくアラビアン・ナイトの中の人間になったような気持で田圃通りに筥崎へ向った...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...一直線に筥崎駅まで...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...私は筥崎の町役場へ行って死亡届を調べていた...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...私の私物筥に風呂敷に包んだ餅が隠してあるのが発見された...
夢野久作 「ざんげの塔」
...……せっかく下向した勅使も、開けぬ文筥では、持ち帰るにも、間(ま)が抜けようぞ、かたがた、それこそ辱(はじ)の上塗(うわぬ)りをして、追い返すようなもの...
吉川英治 「私本太平記」
...こんどは細ながい筥(はこ)からこれも元(げん)の舶載らしい水墨画を解き出して...
吉川英治 「私本太平記」
...南は筥崎(はこざき)ノ宮(みや)から北は香椎手前(かしいでまえ)の丘陵線までの渚(なぎさ)一里半...
吉川英治 「私本太平記」
...状筥を取り上げながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...美しい菓子と手筥(てばこ)を褒美にもらったこともある...
吉川英治 「新書太閤記」
...みだれ筥(ばこ)へ入れて...
吉川英治 「松のや露八」
...指を入れた小筥をお送りすることになるでしょう」ニッと意味ありげな笑靨(えくぼ)をつくって...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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