...況(いはん)や貴問に答ふるをや...
芥川龍之介 「娼婦美と冒険」
...俺は猶この問に答ふ可き所以を知らない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...「鯉なり」と答ふ...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...美髯(びせん)を一捻して主人の静かに答ふらく...
石川啄木 「閑天地」
...彼得意気に鼻をうごめかして答ふらく...
石川啄木 「閑天地」
...哲人暫(しば)らくして漸やく懶(ものう)げに答ふらく...
石川啄木 「閑天地」
...汝(な)が故郷と月答ふ...
石川啄木 「雲は天才である」
...白河の關の跡を訪はむとするなり』と答ふれば...
大町桂月 「白河の關」
...答ふる言葉聞きも了らで...
高山樗牛 「瀧口入道」
...と案内者が答ふる言葉の下より吾心(わがむね)は雀の如く躍りぬ...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...閣下は必らず然りと答ふるの勇氣なかる可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...心爲に動き即愚詠八首を以て之に答ふ(其六首を録す)津の國のはたてもよぎて往きし時播磨の海に君を追ひがてき淡路のや松尾が崎もふみ見ねば飾磨の海の家島も見ず飾磨の海よろふ群島つゝみある人にはよけむ君が家島冬の田に落穗を求め鴛鴦の來て遊ぶちふ家島なづかし家島はあやにこほしもわが郷は梢の鵙も人の獲るさとことしゆきて二たびゆかむ播磨路や家島見むはいつの日にあらむ女あり幼にして母を失ひ外戚の老婦の家に生長せり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...暴力に答ふるに暴力を以てし...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「非暴力」
...(理窟の意義に広狭ある事は「あきまろに答ふ」る文中にいへり)「我身一つの秋にはあらねど」の歌下二句には理窟を含めり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...因て之を向〔問〕ふに朝鮮の「カツ テレ カハ ラ」の人民と答ふ...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...かかる問に眞顏にて答ふる人の心持わが思ひも及ばざる勇しきものなる事を知りて寂しかりき...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...海の名を轎夫(けうふ)に問へば谷間の朝霧なりと答ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かゝる問に答ふるには許多の言葉を費さゞるべし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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