...生前(せいぜん)は薄(うす)い頭髪(かみ)を茶筌(ちゃせん)に結(ゆ)っていましたが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...白髪を後茶筌(うしろちゃせん)に束ねた白髯(はくぜん)の老翁...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...今頃から冬へかけてよく筌(やな)を仕掛けたものです...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あの男のは術の力でできあがってをりますので……」かういつて答へた黄筌の面(かほ)には...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...理有忘筌...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...筌(うけ)の口(くち)温泉というのがある...
高浜虚子 「別府温泉」
...いくら茶筌でかきまわしても...
太宰治 「不審庵」
...力のかぎりめちゃくちゃに茶筌で掻きまわしたものらしく...
太宰治 「不審庵」
...文化八年二月の「諳厄利亞興學小筌」(英語小辭典のこと)及び同年九月...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...筌おきてとらばよけむや...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...同年板の小野職※(もとよし)氏訳の『植学浅解』と『植学訳筌』とには上の『植物学』の総管を用い...
牧野富太郎 「植物記」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...『算学小筌』などいうのもあるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...言筌(ごんせん)を離れて分ってくれるのだ...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...いつ何どき魚を得て筌を忘れてしまふやら知れない...
森林太郎 「當流比較言語學」
...普通の茶の湯に用いるのではなくササラのような茶筌(ちゃせん)で茶の花をたて...
柳宗悦 「雲石紀行」
...一丈ばかりの銀色の大茶筌...
山本笑月 「明治世相百話」
...髪は油の光もない茶筌(ちゃせん)に結び...
吉川英治 「剣難女難」
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