...今日品川沖に赤目魚(めなた)釣に往きし忘筌子(ぼうぜんし)...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...白髪を後茶筌(うしろちゃせん)に束ねた白髯(はくぜん)の老翁...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...面白いのは俵筌というやつで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...時に河に筌(うえ)を入(い)れて魚を取る人があります...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...さらにまたその頃花鳥画家として声名の高かつた黄筌(くわうせん)を召し出し...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...あの男のは術の力でできあがってをりますので……」かういつて答へた黄筌の面(かほ)には...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...筌(うけ)の口(くち)温泉というのがある...
高浜虚子 「別府温泉」
...いくら茶筌でかきまわしても...
太宰治 「不審庵」
...筌(うえ)を用いるのは...
寺田寅彦 「柿の種」
...文化八年二月の「諳厄利亞興學小筌」(英語小辭典のこと)及び同年九月...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...文化己巳來航和蘭人ヤンコツクブロムホフ其國語に通ずるに因て我譯家肇て彼言詞習得するを得たり辛未の春諳厄利亞興學小筌を譯述し我黨小子に援け外警に備ふ幸に九月言語集成譯編の命あり於斯彼言詞を纂集し旁和蘭陀佛蘭西の語に參考飜譯して遂に皇國の俗言に歸會して是に配するに漢字を以てす」云々...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...水の底にすいてみえる筌(うえ)のなかへ小さな魚がしずかにくぐってゆく...
中勘助 「島守」
...これを明治七年に文部省で発行した『植物訳筌』で公にしたので...
牧野富太郎 「植物記」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...普通の茶の湯に用いるのではなくササラのような茶筌(ちゃせん)で茶の花をたて...
柳宗悦 「雲石紀行」
...髪は油の光もない茶筌(ちゃせん)に結び...
吉川英治 「剣難女難」
...茶筌(ちゃせん)に結(ゆ)い上げた逞しい赭顔(しゃがん)が現われる...
吉川英治 「剣難女難」
...茶筌髷(ちゃせんまげ)はむらさきの糸でむすぶ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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