...一見筋の悪い口入屋の嬶(かかあ)と云つた風の女が妙な苦笑を浮べながら石階を降りて小さな自分の包を取りに隅の方の腰掛の傍に行つた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...これが筋の悪い者の手に入ると取り返しが付かない――」「何うしたと言うんです」「何んでも無いんです...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...筋の悪い狼(おおかみ)達が集まって来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは筋の悪い金じゃありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まさか筋の悪い金を身につける八とは思わねえが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして文吉が、伊丹屋駒次郎が部屋住(へやずみ)時代に、筋の悪い借金や、騙(かた)りのような事までして、遊びの金を作ったことを種に、駒次郎を脅迫して、お舟やお袖と手を切らせ、無理に自分の娘を押付けていたことを白状させました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...筋の悪いのがあるからなア」司法主任も甚(はなは)だ気が乗りません...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...筋の悪い品物は持っていても気が詰まる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...筋の悪い品物を召し上がって消化なさるのは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...己は筋の悪い借金でもある奴のように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...自然以外から来る筋の悪い快楽に対してである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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