...むろん御筋骨(ごきんこつ)はすぐれて逞(たくま)しうございますが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...証拠は無かったが、怪(あやし)むべき風体の奴だから、その筋の係が、其奴を附廻して、同じ夜(よ)の午前二時頃に、浅草橋辺で、フトした星が附いて取抑えると、今度は袱紗(ふくさ)に包んだ紙入ぐるみ、手も着けないで、坂田氏の盗られた金子(かね)を持っていたんだ...
泉鏡花 「婦系図」
...三つ股の辻を渡ったところで右側の壁に筋のついていないのを発見した...
海野十三 「千早館の迷路」
...三谷は背筋に水をあびた様な感じで...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...その背筋を撫でゝやった...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...筋向いの個室に入っていられますのよ...
外村繁 「落日の光景」
...筋肉の機能次第に衰憊したると共に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...本当の筋道を辿りそこなうこともあるだろうし...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...背と腹の金筋を朝日に輝かしているのである...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...頭の力を集中して作品の筋をたどった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...全身の筋肉がぐたりとしていた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...私はあまりたびたびその手をくつたためしまひにはほん泣きかうそ泣きかを額に出る癇癪筋のあるなしで見わけることをおぼえた...
中勘助 「銀の匙」
...幾筋かあるので迷っているだけのものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...怨まれる筋があるさうだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを彼れこれ言ふ筋合はなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...切髪が首筋に淀んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一と通り筋は通りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どのような筋合いから相わかったか」「ヘエ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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