...筋肉は萎縮して笑の感覺を忘れてしまつてゐはしませんか...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...その筋張った手がワナワナと今にも震え出さんばかりの様子であった...
橘外男 「逗子物語」
...転筋などといって苦しむ事もあるがそれとも違う...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...首筋(くびすじ)から背へかけてすっきりした……どう見てもお浜です...
中里介山 「大菩薩峠」
...下手(したて)より上手へ強いお手筋じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...街道筋の地勢や要害を指さしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...今はそれが裏切られて行くような筋道にも...
中里介山 「大菩薩峠」
...「今ぼくが翻訳をして先生にしかられたところです」「翻訳を? どんな翻訳ですか」「なにつまらない――かわいそうだたほれたってことよというんです」「へえ」と言った野々宮君は椽側で筋(すじ)かいに向き直った...
夏目漱石 「三四郎」
...主人筋の青江備前守(びぜんのかみ)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これに大体の筋を打ち開けて...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...その交通路とこの川筋がなつたので...
長谷川時雨 「大川ばた」
...怨恨を受ける筋でもあったかと...
久生十蘭 「悪の花束」
...三筋町の医家は当時のいかにもさうした稼業の家にふさはしい...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...自分の全筋肉がばらばらにほぐされるのを感じた...
山本周五郎 「へちまの木」
...この筋を辿って行けばキット何かにブツカルに違いないという...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...筋の混濁を惹起し...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...ご主君に代るご主筋――一応はおふた方の御意(ぎょい)をも仰がずには...
吉川英治 「三国志」
...炎(ほのお)のような青筋(あおすじ)がうねっていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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