...主題の筋を辿った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この後を、道の小半町(こはんちょう)、嬉しそうに、おかしそうに、視(なが)め視め、片頬笑みをしながら跟(つ)いて歩行(ある)いたのは、糊のきいた白地の浴衣(ゆかた)に、絞りの兵児(へこ)帯無雑作にぐるりと捲いた、耳許(みみもと)の青澄んで見えるまで、頭髪(かみのけ)の艶のいい、鼻筋の通った、色の浅黒い、三十四五の、すっきりとした男で...
泉鏡花 「浮舟」
...実はあの塔を調べてみろというその筋からの命令で...
海野十三 「怪塔王」
...話を本筋へもどす...
海野十三 「恐龍艇の冒険」
...僕はその筋のものだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...首筋からゾクゾクとうそ寒い感じがして...
橘外男 「逗子物語」
...併し話しの筋は、私の云うような意味での「理想的状態」(即ち測定の精度などを条件に考えずに絶対的・無条件的に考えられた理想状態)が、元来あり得ないものだというのであり、そういう理想状態を想定することは、実験されるべき例の主体をばその実験の例の環境から孤立させて了う処の機械的な見方と一つに帰着するものに他ならぬ、というのであった...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...只一筋の細い糸に縋ってじっと震えているような光子の生が映じた...
豊島与志雄 「生あらば」
...深川(ふかがわ)の小名木川辺(おなぎがわへん)の川筋には荷足船(にたりぶね)で人を渡す小さな渡場が幾個所もある...
永井荷風 「日和下駄」
...あんな筋の違ったやつらに物を出してやることはできません...
中里介山 「大菩薩峠」
...東海道の本筋の夜の道...
中里介山 「大菩薩峠」
...三筋ほど括(くび)られて肩の方へ競(せ)り出して来る...
夏目漱石 「虞美人草」
...どんな筋合になるんだ」平次はこういった平凡なことから始めました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縁側に筋を引いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「鐵筋コンクリートつて...
萩原朔太郎 「宿命」
...どうしても話の筋道を立てるに必要已むを得ない骨子だけは省くわけにゆかない...
平林初之輔 「秘密」
...その朝は街道筋も塵一つない...
吉川英治 「新書太閤記」
...その小説の筋には...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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