...總長を引き受けて行くのが本筋で...
會津八一 「大學とその總長」
...あまりに巧みな話の筋に...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...額に青い筋を立てて機嫌よく働いた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...私は首筋を素早くすくめた...
太宰治 「逆行」
...大きな棒のような手が来て重兵衛の首筋を引掴むとともに...
田中貢太郎 「魔王物語」
...……これが本筋だ……...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...今まで王子の前にほの白く続いていた一筋の道が...
豊島与志雄 「夢の卵」
...何世代にもわたる厳(きび)しい労働によって発達した筋肉を持っていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...髪洗橋(かみあらひばし)などいふ腐つた木の橋が幾筋もかゝつてゐた...
永井荷風 「里の今昔」
...小指はその触った物を恨む筋合いはない...
永井隆 「この子を残して」
...お前も一つどうだね」「へえ有難うございます」この駕籠舁(かごかき)は海道筋(かいどうすじ)の雲助と違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ガラッ八の背筋を走ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今度の曲者は一と筋繩では行かないわけがある...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...筋のとおらぬ横車を押しとおしたのは...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そこには*肝木(カリーナ)一本、青草一筋なく、ただ月のみが高い天上から十字架を照らしてゐるばかりであつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...二 神村進の証言神村進は身長五尺八寸もある筋骨たくましい××倶楽部の野球選手で...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...この心理状態の動きは、筋道もなく、連絡もなく、全く突発的なものでも許される...
平林初之輔 「私の要求する探偵小説」
...なかなか筋がいい...
山本周五郎 「やぶからし」
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