...名(な)も知(し)れぬ小草(をぐさ)の花(はな)やつゆのたま京成電車玉の井驛跡の寫眞に添へられたもの...
心猿 「荷風翁の發句」
...この「名も知れぬ小草の花」が綺譚のヒロインお雪であるといふかも知れない...
心猿 「荷風翁の發句」
...花の小草(をぐさ)のしたかげに蟲とやならむ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...苅(か)りし小草(をぐさ)に倒(たふ)れ伏(ふ)し...
薄田淳介 「白羊宮」
...身(み)や幸魂(さきだま)の月見小草(つきみをぐさ)...
薄田淳介 「白羊宮」
...実をつけてかなしき程(ほど)の小草(おぐさ)かな十月二十七日 「玉藻十句集(第九回)」目つむれば今日の錦(にしき)の野山かな十月三十一日 阪神線甲陽園播半...
高浜虚子 「五百五十句」
...浜砂に儚(はかな)き夢の小草(おぐさ)かな五月五日 日本探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...――お米買はうか 酒買ほか石油にしようか 煙草にしようか道ばたにはタカノツメとかいふ紫の小草が咲いてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...一本の小草も育てず...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...其処に小川は銀のつづれを小草(をぐさ)にひつかけ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...小草(おぐさ)が数本(すほん)に...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...「紀州牟婁郡大雲取ヲ過ギ口色川村ヨリ山路ニ到リ僅ニ両三根ヲ得タリ羊歯科ノ小草ニシテ全形エウラクゴケニ似テ葉背ニ数点ノ花実ヲ着ク今回発検ノ一ニシテ珍草ト賞スベキ者ナリ」そしてその時これにコケシダの名が下され...
牧野富太郎 「植物記」
...またベシシ族の術士はチンドウェー・リマウ(虎チンドウェー)という小草を磨潰(すりつぶ)し胸に塗ると虎に勝ち得るという...
南方熊楠 「十二支考」
...山に小草木あれば...
南方熊楠 「十二支考」
...景色目に見えるようでしょう? 小草にかかる泉のしぶきの眺めなど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小草(おぐさ)の上を柔らかに撫でて往く春風のごとく...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...静かに進み寄る小草のまだ乏しい間に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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