...と小草(をぐさ)にこぼれる...
泉鏡太郎 「艶書」
...名(な)も知(し)れぬ小草(をぐさ)の花(はな)やつゆのたま京成電車玉の井驛跡の寫眞に添へられたもの...
心猿 「荷風翁の發句」
...花の小草(をぐさ)のしたかげに蟲とやならむ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...旅路の小草しをれて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...花小草(はなをぐさ)...
薄田淳介 「白羊宮」
...身(み)や幸魂(さきだま)の月見小草(つきみをぐさ)...
薄田淳介 「白羊宮」
...浜砂に儚(はかな)き夢の小草(おぐさ)かな五月五日 日本探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...――お米買はうか 酒買ほか石油にしようか 煙草にしようか道ばたにはタカノツメとかいふ紫の小草が咲いてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...其処に小川は銀のつづれを小草(をぐさ)にひつかけ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...元来このツクバネソウというのは独り深山のみに生じていて頻々とは吾人と出逢わぬ貧弱な小草であって通常人里からは遠く隔った処に見受けるものであるから...
牧野富太郎 「植物記」
...「紀州牟婁郡大雲取ヲ過ギ口色川村ヨリ山路ニ到リ僅ニ両三根ヲ得タリ羊歯科ノ小草ニシテ全形エウラクゴケニ似テ葉背ニ数点ノ花実ヲ着ク今回発検ノ一ニシテ珍草ト賞スベキ者ナリ」そしてその時これにコケシダの名が下され...
牧野富太郎 「植物記」
...この植物は全体が紫色の小草で...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...山に小草木あれば...
南方熊楠 「十二支考」
...フサシダの一種なる小草を特産する草原などは...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...3900毛の色ちゞに変れるが、群なして苔の上、小草の上を馳す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...小草(おぐさ)の二三寸延びた蔭または蚊帳草(かやつりぐさ)の間などから...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...静かに進み寄る小草のまだ乏しい間に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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若山牧水 「樹木とその葉」
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