...彼の筆誅に罹りし高慢なる宗教家と政事家は彼を虚无党(きょむとう)と称し無神論者と見做したり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...いっしょになって筆誅(ひっちゅう)した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...新聞と云う新聞は挙(こぞ)ってわたくしを筆誅(ひっちゅう)した...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...新聞記者と文学者とに見られて又もや筆誅(ひっちゅう)せられる事を恐れもするので...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...新聞と雑誌との筆誅(ひっちゅう)を恐れて...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...生田さんは新聞紙が僕を筆誅する事日を追うに従っていよいよ急なるを見...
永井荷風 「申訳」
...筆誅を加えるほどの意気組みで...
中里介山 「大菩薩峠」
...一列一体(いちれついつたい)に筆誅して貰ひたいと云ふ意味だ」平岡は此時邪気のある笑(わら)ひ方(かた)をした...
夏目漱石 「それから」
...一列一体に筆誅(ひっちゅう)して貰いたいと云う意味だ」平岡はこの時邪気のある笑い方をした...
夏目漱石 「それから」
...「香一もあまり唐突(とうとつ)だから已(や)めろ」と惜気もなく筆誅(ひっちゅう)する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...筆誅をくわえてこそ...
蜷川新 「天皇」
...ねずみとり氏に筆誅(ひっちゅう)を加えんと欲す...
宮沢賢治 「クねずみ」
...不倶戴天(ふぐたいてん)の仇敵をやッつけた筆誅の余勢である...
吉川英治 「私本太平記」
...筆誅する理由を見出し得なかったのであろう...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索