...筆が一寸躓(つまづ)くと...
石川啄木 「菊池君」
...板垣大佐は昨日の私の講演の要点の筆記を整理しているのに驚いた...
石原莞爾 「戦争史大観」
...しかかっていた翻訳の筆(ペン)を留めて...
泉鏡花 「婦系図」
...大いに筆をつけてみたいと思つてゐる...
宇野浩二 「「鱧の皮 他五篇」解説」
...さきをとがらせた製図鉛筆が三本...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...せっせと筆記しながら...
太宰治 「兄たち」
...三日前から鉛筆を耳にはさみ...
太宰治 「パンドラの匣」
...著名(ちょめい)の学者の筆(ふで)になる「蠅(はえ)を憎(にく)むの辞(じ)」が現代的科学的修辞(しゅうじ)に飾(かざ)られて...
寺田寅彦 「蛆の効用」
...中老出雲のお筆は...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...娘筆が眞の下手人でない證據はまだ/\あるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の本名のお里のさ印(じるし)とのみ筆を加え...
広津柳浪 「今戸心中」
...特にその勉強するところのものは算筆に在(あり)て...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その隨筆のなかで室生さんはまだ若くて貧乏暮らしをされてゐた頃のこと...
堀辰雄 「「文藝林泉」讀後」
...読みのこしたものや寄贈された本やまた購読した新刊書などについては別の機会に筆先を新しくして申しのべ度い...
牧野信一 「浪曼的月評」
...晩年の彼は古金望阿弥の筆名で専ら娘のための台本許り起草してゐたところを見れば...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...保は一月二十七日に静岡で発行している『東海暁鐘(ぎょうしょう)新報』の主筆になった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...十年ほど前に世に出した信州随筆といふ本の中に...
柳田國男 「信濃桜の話」
...〔無題〕我は俄に筆を擱(お)きぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
便利!手書き漢字入力検索