...こんな過去の甘い回想までが今は葉子の心をむちうつ笞(しもと)となった...
有島武郎 「或る女」
...その笞(むち)を言葉に含めて...
有島武郎 「星座」
...笞(むちう)たれ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...さながら皇天ことにわれ一人(にん)をえらんで折檻(せっかん)また折檻の笞(むち)を続けざまに打ちおろすかのごとくに感ぜらるる...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...われとわが身に苛責の笞をあてているのです!……正直の話が...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「すべてこの笞刑(ちけい)の後で流刑に処するというやり方は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しかし笞とか棒とかいうやつは妙にロシア的なものになってしまって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...笞刑(たいけい)を受ける兵士のように五分間ごとに男の嘲罵(ちょうば)の的となっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...監視の者の笞(むち)の下に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恐ろしい呵責(かしゃく)の笞(しもと)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...笞刑吏が彼の前で振っている笞をよく見た...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「二人の笞を助けてやる見込みはありませんか」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...笞を手にした笞刑吏...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...大宝律には、笞(ち)、杖(じょう)、徒(ず)、流(る)、死(し)と、五刑が規定されているが、聖武天皇以来、代々の天皇はみな熱心な仏教の帰依者で、仏法尊信のあまり、刑をすこしでも軽くしてやることをこのうえもない功徳だとし、とりわけ死んだものは二度と生かされぬというご趣意から、大赦とか、常赦とか、さまざまな恩典をつくって特赦を行うのが例であった...
久生十蘭 「無月物語」
...あるいは盗賊を捕えてこれを笞(むち)うつ等のことあれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...日本のすべての人の生活がはげしいファシズムの笞で侵略戦争に追いこまれはじめた...
宮本百合子 「あとがき(『モスクワ印象記』)」
...あらゆる残忍酷烈な刑に処せられて笞打たれ...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...その権柄(けんぺい)や無情な笞(しもと)が...
吉川英治 「新書太閤記」
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