...その外或は鐵(くろがね)の笞(しもと)に打たれるもの...
芥川龍之介 「地獄變」
...腕を擦(さす)りて笞(しもと)を休(や)めつ...
泉鏡花 「活人形」
...またそうした先輩達の笞(むち)から...
田中英光 「オリンポスの果実」
...『よくも俺はああまで自分を卑しめることができたもんだ……大事なものから身を振りもぎることがな!』と彼はわれとわが身に譴責の笞をあげはじめたが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「すべてこの笞刑(ちけい)の後で流刑に処するというやり方は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「あんなやつは笞(むち)でひっぱたいてやってもあきたりないわ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...笞刑吏をよくながめたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...笞の先端は規則正しく上へ下へと飛んだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...おびただしいこの笞刑(ちけい)の痕が...
久生十蘭 「地底獣国」
...大宝律には、笞(ち)、杖(じょう)、徒(ず)、流(る)、死(し)と、五刑が規定されているが、聖武天皇以来、代々の天皇はみな熱心な仏教の帰依者で、仏法尊信のあまり、刑をすこしでも軽くしてやることをこのうえもない功徳だとし、とりわけ死んだものは二度と生かされぬというご趣意から、大赦とか、常赦とか、さまざまな恩典をつくって特赦を行うのが例であった...
久生十蘭 「無月物語」
...どうやら少し圖に乘りくさつたな……笞でぶん毆られなきやよいが! それはさうと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...木石を笞(むちう)って僅に余憤を洩す類のことは尠(すく)なくない...
穂積陳重 「法窓夜話」
...神よ」しかしコラムは立ち上がって壁にかけてあった笞(むち)をとった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...車に牽かせて笞刑を課すべきか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その時は強く笞うちまた食を与えずして懲らす故閉口して勤務するようになるんだと...
南方熊楠 「十二支考」
...英国の笞刑(ちけい)が好結果を奏していると新聞に書いた...
森鴎外 「蛇」
...鞭(むち)笞(しもと)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あらゆる残忍酷烈な刑に処せられて笞打たれ...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
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