...彼女のジョークはいつも私を笑殺する...
...彼の面白い話は私たち全員を笑殺した...
...テレビのコメディ番組はいつも私を笑殺してくれる...
...彼女の投げたジョークは村中を笑殺させた...
...彼の突然の言動に会議室は笑殺された...
...この一夜の歓楽が満都を羨殺し笑殺し苦殺した数日の後...
内田魯庵 「四十年前」
...人類が従来積上げたあらゆる文化力や防衛力を笑殺し...
海野十三 「予報省告示」
...他の笑殺や嘲殺を圧倒して了ふやうなものでなければならない...
田山録弥 「解脱非解脱」
...ほほほと笑殺する女もあった...
豊島与志雄 「無法者」
...自(みずか)ら顧みて最後まで運命を笑殺しえたことに満足して死んでいこうというのだ...
中島敦 「李陵」
...一つの笑殺すべき稚気である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...まるで茶番のように笑殺され...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...渓水翁と私とを笑殺せしめた...
正岡容 「寄席行燈」
...またこのくらいの用意あってかからなかったらいくら名人上手といえども最高潮場面に達する以前に心なき文明開化のお客たちの笑殺するところとなってしまっててんで相手になんかされなかっただろう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...「いやいや、もう、こうなれば、どんなお方も怖(こお)うはない――わしは、大ごえで、今どき世にはばかる、えらい権威を持たれた人も、昔はこれこれの悪事に一味して、罪ない町人を、浅間しい目にあわせた――今の栄華も、不義の宝ゆえこそじゃ――と、世間一帯に触れてまわるわ」「ほ、ほ、ほ、ほ!」と、広海屋は、口をすぼめるようにして、笑殺して、「たわけたことを――そなたが、そのようなことを、どんなにしゃべりまわったとて、世の中で信用するものもなければ、つまらぬことで捨て鉢になり、馬鹿なことをいいふらすのが、耳ざわりと思召せば、あの方々は、そなたを二日とは、この世に生かしてはお置きあそばすまい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...章子自身それを心得てうわてに笑殺しているのであろうが...
宮本百合子 「高台寺」
...大衆が笑殺する...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...何卒(なにとぞ)幸に御笑殺下さい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そういう友吉おやじを頭から笑殺してしまったものだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...笑殺覇王猷...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...この心理は無視し笑殺し難き儼然たる事實である...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...満場の男女を笑殺していた...
吉川英治 「私本太平記」
...肚のうちで笑殺しているかのような沈黙(ちんもく)の陣だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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