...太い杉の樹が矗々(すくすく)と...
石川啄木 「赤痢」
...矗乎(すつく)と生ひ立ツた杉の樹の様に思はれる...
石川啄木 「漂泊」
...その矗々(ちくちく)として...
宇野浩二 「それからそれ」
...奔湍を夾んで矗立し...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...鮎川義介とか森矗昶とかいった人達が新興の事業家として財界に大きな迫力を持っているのも...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...突兀として矗立して居る南画風の奇峰の頂辺には...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...朽ちた其木の屍(かばね)から実生(みしょう)の若木(わかぎ)が矗々(すくすく)と伸びて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...矗々(すくすく)と天を刺して居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...右手に険崖矗立(ちくりつ)せる所を陥擠山(かんせいざん)と呼び...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...杉の老幹が矗々(すくすく)と聳えていた...
直木三十五 「南国太平記」
...椰子(ヤシ)よりも遥かに細くすらりとした檳榔の木立が矗(ちく)として立っている姿は仲々に風情がある...
中島敦 「環礁」
...椰子よりも遙かに細くすらりとした檳榔の木立が矗として立つてゐる姿は仲々に風情がある...
中島敦 「環礁」
...矗々(ちくちく)として生長した...
服部之総 「志士と経済」
...周囲(まわり)には何か黒いものが矗々(すっく)と立っている...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...――私は、兵隊が「気を附け」の号令を耳にした時のやうに、矗(すつ)くと、其処に立ち続けました...
牧野信一 「晩春の健康」
...矗々(すくすく)と空に裸の枝を延ばしていた...
水上滝太郎 「果樹」
...急に泣き止んで矗(すっく)と立ち上りまして...
夢野久作 「白髪小僧」
...矗々たる山と、山との間に八月の空がわづかに展けてゐる他には、満目悉く奇岩と銀湍のみである...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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