...それを聞く私の可笑味は深かつた...
石川啄木 「病室より」
...如何にも沁々とした可笑味が自ら流れ出す洵によいものである...
辰野隆 「銷夏漫筆」
...則重の顔や話しごえがます/\可笑味(おかしみ)を加えて来るように思われて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...酒こそ飲まね新生活の一盃機嫌(いっぱいきげん)で彼はさま/″\の可笑味を真顔でやってのけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...可笑味(おかしみ)のある馬鹿気たことではないのである...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...ちょっとした可笑味(おかしみ)面白味を発見して...
永井荷風 「妾宅」
...貧乏臭い間の抜けた生活のちょっとした処に可笑味(おかしみ)面白味を見出して戯れ遊ぶ俳句...
永井荷風 「妾宅」
...偶然の可笑味もない...
永井荷風 「来訪者」
...そうしてたまらない可笑味(おかしみ)がございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...その代り面白味も可笑味も無くなってしまいます...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...恰好も仕業も舞臺そのまゝの可笑味で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恰好(かっこう)も仕業も舞台そのままの可笑味(おかしみ)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...噴き出さずにいられない可笑味(おかしみ)があります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...吹出さずに居られない可笑味(おかしみ)があります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少しく可笑味を感じ乍らも...
平出修 「逆徒」
...囃子賑やかに可笑味の三味線いと早口にいと面白く捲くし立てられては行くところなのである...
正岡容 「下町歳事記」
...続いて唐茄子がやはり知らない男と「神力万歳」というむやみに相手の真似ばかりしたがる可笑味のものを演る...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...随分と気の利いた可笑味(おかしみ)のある方言を採用しているのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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