...傲慢なエリザベスの手からは王笏(おうしゃく)が盗まれている...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...虚子先生も滔滔と蛇笏に敬意を表していた...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...僕は「ホトトギス」の雑詠に出る蛇笏の名前に注意し出した...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...「癆咳の頬美しや冬帽子」「惣嫁指の白きも葱に似たりけり」――僕は蛇笏の影響のもとにそう云う句なども製造した...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...どうも蛇笏君などから鞭撻を感じた往年の感激は返らないらしい...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...純潔な少女なんだ」そういって彼れは笏を上げて青年たちに一足先きに行けと眼で合図した...
有島武郎 「クララの出家」
...此時の会者、東洋城、癖三酔、松浜、水巴、蛇笏(だこつ)、三允、香村、眉月(びげつ)、蝶衣等...
高浜虚子 「五百句」
...神の金笏「スチンマ」も汝に何の助無し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...見よ金笏の打おろす肩は血にしむ疵の痕...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 155彼の手にする王笏の下に貢賦は盡きざらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼の手中に傳令の使は*笏を握らしめ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...赤熱した鉄の笏(しゃく)を執る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...十笏庭斎傍二水涯一...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...そこなら七八歳ばかりの子供が、出たり入ったりして、笏は、その子供の顔を見に出掛けるのだった...
室生犀星 「後の日の童子」
...――笏は、その顔といい、まるい頭といい、好ましい感じを与える子供の近づくのを待った...
室生犀星 「後の日の童子」
...笏は、煙草をふかしながら煙の中から母親のかおを見返した...
室生犀星 「後の日の童子」
...笏はすぐ馳(か)けつけたが...
室生犀星 「後の日の童子」
...笏は、此処がいったい何処であるかということを考えるより、自分がどうしてこの水田へきたかということを考えると、自分の歩いて来た道程があまりに近かったし、そしてそういう近いところにこんなにまで広い水田があろう筈がないように思われた...
室生犀星 「後の日の童子」
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