...僕は悪口を云われた蛇笏に甚だ頼もしい感じを抱いた...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...蛇笏君の書は予想したように如何にも俊爽の風を帯びている...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...すべてに優り王笏の光榮君に與へしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その滑稽は帝王の笏(しゃく)を保っている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すなわち笏(しゃく)の方を人民に差し伸べ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恭(うやうや)しく笏を構えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...笏杖を持って聖器室から出てきて...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...支笏(しこつ)湖...
火野葦平 「花と龍」
...芸術はばらを捲いた笏(しゃく)を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...その夕刻にも、笏は、にわかに自分の姿を匿そうとして、垣根に身をよせたが、その家の、なりの高いあるじに、すぐ見つけられてしまった...
室生犀星 「後の日の童子」
...」笏は、なおぐずぐずしていたのは、玄関の中に、人影らしいものが見えたし、着物のがらの大きさから言って、れいの子供らしく見えたから、ひょっとしたら出てくるかも知れないという微かな期待があったからだった...
室生犀星 「後の日の童子」
...」笏は、童子の面を見つめた...
室生犀星 「後の日の童子」
...笏は自分の姿を見られまいとしてからだを縮まらせたが...
室生犀星 「後の日の童子」
...笏と女は、そのあとをぼんやり見送っていたが、笏は、そのかげのあとに、もう一つ、小さい影のあるのを見た...
室生犀星 「後の日の童子」
...」笏梧朗は、ふしぎに日に日に輪廓のぼやけた童子を見るごとに、童子が自分らのそばから日に日に遠のいてゆく前徴だということや、もともと影のような童子のことゆえ、影はやはり影としか眼にうつらなくなるのだと、悲しげに心でうなずいた...
室生犀星 「後の日の童子」
...」母親は、やつれた面をあげ、夫をみあげたが、笏は、やはりちからなく坐ってしばらく黙っていたが、やっと鬱々(うつうつ)しい口をひらいて言った...
室生犀星 「後の日の童子」
...やっと、ややおちついて四壁(へき)をみると、龍燈(りゅうとう)、鳳燭(ほうしょく)の光は、碧(みどり)と金色(こんじき)を映(は)え交(か)わし、二列となっている仙童女は、旌(はた)、香瓶(こうびん)、笏(しゃく)、供華(くげ)などをささげていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...玄明は、冠(かんむり)をかぶり、笏(しゃく)を、装束の襟にさし、両手に、榊を捧げている...
吉川英治 「平の将門」
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