...すると或時歳時記の中に「死病得て爪美しき火桶かな」と云う蛇笏の句を発見した...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...僕は悪口を云われた蛇笏に甚だ頼もしい感じを抱いた...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...フランシスはやがて自分の纏(まと)ったマントや手に持つ笏(しゃく)に気がつくと...
有島武郎 「クララの出家」
...今どきちょっと珍しい出入りだね」「なんでも支笏湖の近くの金鉱区という事だが...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...はじめ一太刀は笏にて合せ給へども...
太宰治 「右大臣実朝」
...笏で自分のはいてゐる木沓を指して...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...手に黄金の笏の上...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...手に取る笏を後(うしろ)にも前にも絶えて搖がさず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其笏あげて兩將に觸れて勇氣を滿たさしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...神官(しんくわん)が卓(しよく)の横手(よこて)へ座(ざ)を換(かへ)て一寸(ちよつと)笏(しやく)で指圖(さしづ)をすると氏子(うぢこ)の總代等(そうだいら)が順次(じゆんじ)に榊(さかき)の小枝(こえだ)の玉串(たまくし)を持(も)つて卓(しよく)の前(まへ)に出(で)て其(そ)の玉串(たまくし)を捧(さゝ)げて拍手(はくしゆ)した...
長塚節 「土」
...ゆるやかなきぬ摺(ず)れの音をひびかせて笏(しゃく)を...
本庄陸男 「石狩川」
...一つとして笏の心に変な気が起さずにはいられなかった...
室生犀星 「後の日の童子」
...小さい影は笏の方へ向いてあるいた...
室生犀星 「後の日の童子」
...」笏は、童子の面を見つめた...
室生犀星 「後の日の童子」
...」笏は、そういうと玄関のそとへ飛び出した...
室生犀星 「後の日の童子」
...大臣・大納言(だいなごん)などの笏(しゃく)に該当し...
柳田国男 「木綿以前の事」
...上の衣(きぬ)持ちも習はぬ笏(しやく)もちて内裏交(だいりま)じはり珍しやこれが革新政府下の社会図だった...
吉川英治 「私本太平記」
...笏(しゃく)を正して...
吉川英治 「私本太平記」
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