...その手に彼は専制君主の力を示す笏(しゃく)というべき鞭(むち)をふりかざしていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...勿論蛇笏の名も知らなかった...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...ずっと蛇笏を忘れていた...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...と云うのは蛇笏を褒めた時に...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...飲み仲間の主権者たる事を現わす笏(しゃく)を右手に握った様子は...
有島武郎 「クララの出家」
...先に下りた衣冠に笏を持つた政兼が廂の下に立つて上を仰いだ時には...
田山花袋 「道綱の母」
...其王笏に身をもたせ王は普く衆に言ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 155彼の手にする王笏の下に貢賦は盡きざらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...見事な笏杖(しゃくじょう)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...禰宜(ねぎ)が腰鼓(ようこ)羯鼓(かっこ)笏拍手(さくほうし)をうち...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...笏(しゃく)に扇の打ちあたる音が微かに聞えてくる...
堀辰雄 「ほととぎす」
...この家のあるじである笏梧朗(しゃくごろう)は...
室生犀星 「後の日の童子」
...――笏は、その顔といい、まるい頭といい、好ましい感じを与える子供の近づくのを待った...
室生犀星 「後の日の童子」
...三笏梧朗は、小さい影を趁(お)うてゆくうち、じめじめした水田のようなところへ出ていた...
室生犀星 「後の日の童子」
...笏はその妻と食卓に対いながら...
室生犀星 「後の日の童子」
...」笏は、そう言ってあたりを眺めても、何も影らしいものすらなかった...
室生犀星 「後の日の童子」
...女はひっそりした声で笏を呼んだ...
室生犀星 「後の日の童子」
...またある手においては狂笏(きょうこつ)*である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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