...釣りの竿の先端に付ける最も上部に位置する先(例:竿頭に竿先という釣りの仕掛けがある)...
...「竿頭に挙げる」という言葉で使われ、「最も優秀なもの・最高の地位に就く」という意味...
...合せるとは引くことで、たとへば、竿の手元一寸挙げれば、竿頭では一尺とか二尺挙り、ふわりと挙げると、がしツと手応へし、鈎は確かに彼奴(きゃつ)の顎に刺さツて仕舞ひ、竿頭の弾力は、始終上の方に反撥しようとしてるので、一厘の隙も出来ず、一旦懸ツたものは、外(はず)れツこ無しです...
石井研堂 「元日の釣」
...世界平和は百尺竿頭(ひゃくしゃくかんとう)更に一歩を進めるであろう...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...△百尺竿頭一歩を進めよといふ言葉がある...
田山録弥 「くつは虫」
...維新大改革の猛勢をば百尺竿頭の外に一転せよ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...これを竿頭に貫き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...さらにマヂニーの百尺竿頭(かんとう)及ぶべからざるものあればなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...百尺竿頭(ひゃくせきかんとう)に上(のぼ)りつめたと自任する人間の自惚(うぬぼれ)はまた急に脱落しなければならない...
夏目漱石 「思い出す事など」
...百尺竿頭更一歩進(ひゃくしゃくかんとうさらにいっぽをすすむ)とかいうのだった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...百尺竿頭更一歩進といふ句がうかび出すのです...
長谷川時雨 「吾が愛誦句」
...数十尺の竿頭(かんとう)高く掲げて...
穂積陳重 「法窓夜話」
...やはり中央席の竿頭に紫の校旗を翻してゐた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...百尺竿頭一歩を進めて当然その噺も...
正岡容 「小説 圓朝」
...抽斎は百尺竿頭(ひゃくせきかんとう)更に一歩を進めてこういっている...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ただし竿頭(かんとう)のさつきの花だけは花御堂(はなみどう)にあやかったものであって...
柳田国男 「年中行事覚書」
...而して其亡ぶるや未だ嘗て其国民が当初の品格を失墜したるに因(よ)らずんばあらず噫(あゝ)今に及んで百尺竿頭...
山路愛山 「英雄論」
...百尺竿頭(かんとう)一歩を進めた質問を発せしめた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...竿頭(かんとう)から地に落ちたので...
吉川英治 「私本太平記」
...竿頭一瓢(かんとういっぴょう)南は厚見(あつみ)...
吉川英治 「新書太閤記」
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