...東西南北より、池の心(しん)さして出でたる竿は、幾百といふ数を知らず、継竿、丸竿、蜻蛉(とんぼ)釣りの竿其のまゝ、凧(たこ)の糸付けしも少からず見えし...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...風が吹くと全体が竿を中心に回転する...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...船頭達は長い竿で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あるいは天狗がその竿を持ち来たったとか...
井上円了 「おばけの正体」
...出し忘れた物干竿の上のつぎ股引(ももひき)と云わず...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これを竿頭に貫き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...馬は竿立(さおだ)ちになるを...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...長屋の悪太郎長竿を振って富家の庭に入り蝉を追い花を盗むも人深く此を咎めず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...余は竿をかついで...
夏目漱石 「草枕」
...「この釣瓶の竿の中から何が出るか知らないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれをかたづけたり、これをとりちらかしたりした揚句、夕方になると清二はふいと気をかへて、釣竿を持つて、すぐ前の川原に出た...
原民喜 「壊滅の序曲」
...遠くから竿をのばして...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...黙々として竿を操つてゐた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...あたかも釣竿(つりざお)を差し出したようになっており...
牧野富太郎 「植物知識」
...阿母さんは物干竿(ものほしざを)に洗濯物を通して居る...
與謝野寛 「蓬生」
...右のひとりは七星の竿を掲げ...
吉川英治 「三国志」
...玉幡竿(ぎょくばんかん)の孟康(もうこう)なんて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...物干竿の柄(つか)に鳴った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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