...常の釣には暮色に促されて竿を収め...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...合せるとは引くことで、たとへば、竿の手元一寸挙げれば、竿頭では一尺とか二尺挙り、ふわりと挙げると、がしツと手応へし、鈎は確かに彼奴(きゃつ)の顎に刺さツて仕舞ひ、竿頭の弾力は、始終上の方に反撥しようとしてるので、一厘の隙も出来ず、一旦懸ツたものは、外(はず)れツこ無しです...
石井研堂 「元日の釣」
...風が吹くと全体が竿を中心に回転する...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...使用後には竿を引きぬき...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...高いところに届く竿が二本――それは...
海野十三 「空襲警報」
...左手に竿を握つてゐなかつたのを見れば...
薄田泣菫 「茶話」
...釣り竿の先きには鈴がついていて...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...旗竿をとって暴れ込んだ...
直木三十五 「死までを語る」
...出ねえとこれだぞ」またしても長い竿で...
中里介山 「大菩薩峠」
...なおこの旗竿に上があるならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...暇を拵へては釣竿擔いで出懸ける同僚もあるんだが...
長塚節 「教師」
...釣竿を金属製の筒に入れたものを...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...問題の竹竿を持つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...右手に持って居た三尺あまりの継竿(つぎざお)の先を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...清二が釣竿をかかへて石段を昇つて行くと...
原民喜 「壊滅の序曲」
...主水は釣竿を地面に立て...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...竿(さお)のように長い...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私もいつか竿をあげて聽いてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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