...天竺(てんじく)の涯(はて)から来た法師で...
芥川龍之介 「邪宗門」
...天竺牡丹(てんじくぼたん)も霧島も西洋草花も何もかもありゃしない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...ただ遠い遠い唐天竺を夢見てゐるのとは違つて...
太宰治 「右大臣実朝」
...印度といって天竺(てんじく)のことだ」「へえ」「印度から来た槍使いと書いてある」「なるほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...天竺(てんじく)でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...初めてこれを売り出した天竺浪人が越後の藩の者なので「雪にゆかりあるものなれば之を記す」と断り書がしてある...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...悪鬼ラセツがつかうという天竺(てんじく)(今のインド)流の妖術...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...「私はその後、天竺や支那や、世界の隅々までも廻って、久し振りで帰って見ると、貴方というものが此の世に生れて居られたのです...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...こいつは天竺(てんじく)から渡った水差しだと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...天竺といひ流沙といふ処に仏典とその伝統を匂はせ歌にゆかしさと奥行を与へて居ること...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...唐天竺(からてんじく)にゃあ孔子(こうし)...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...南天竺の菩提流支が唐の代に訳した『不空羂索神変真言経』にこの菩薩の真言を持して竜宮に入りて如意宝珠を竜女より取り...
南方熊楠 「十二支考」
...奥羽は一般に稲を天竺(てんじく)または唐土(とうど)から...
柳田国男 「海上の道」
...それを攀(よ)じ昇って天竺(てんじく)まで行くと...
柳田国男 「年中行事覚書」
...天竺(てんじく)は仏陀迦耶(ぶっだがや)なる菩提樹(ぼだいじゅ)下に於て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...決してその手に乗ってはいけません」糜竺(びじく)は...
吉川英治 「三国志」
...関羽もおるとか」「皇叔の二夫人もおいで遊ばす」「それは意外だった」糜竺(びじく)兄弟は...
吉川英治 「三国志」
...大體を三部に別けて天竺(印度)震旦(支那)本朝(日本)の傳説...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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