...天竺木綿の大きな國旗二つを往來の上に交扠して...
伊藤左千夫 「八幡の森」
...アンコルワットを天竺徳兵衛は祇園精舎と思っている...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...ただ遠い遠い唐天竺を夢見てゐるのとは違つて...
太宰治 「右大臣実朝」
...「愚(ぐ)按(あん)ずるに諺に曰く、遠くて近きは男女の仲、近くて遠いは、嫁舅(よめしゅうと)の仲、遠くて遠いが唐、天竺、近うて近いが、目、鼻、口」南玉が真面目な顔をして、大声に、妙なことをいい出したので、部屋の中は、忍び笑いでいっぱいになった...
直木三十五 「南国太平記」
...わが国は勿論(もちろん)唐天竺(からてんじく)和蘭陀(オランダ)におきましても...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...天竺(てんじく)...
中里介山 「大菩薩峠」
...唐天竺の都々逸なんかそゝつて通つた秋岳先生が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...按ずるに三止女は南天竺の國名...
南方熊楠 「女順禮」
...例せば西晋の末天竺(てんじく)より支那に来た博識耆域(きいき)は渉船を断られて虎に騎(の)って川を渡り...
南方熊楠 「十二支考」
...南天竺優禅尼(うぜんに)国の王子月婆首那が訳出した『僧伽(そうがた)経』三に...
南方熊楠 「十二支考」
...大昔弘法大師が天竺(てんじく)から...
柳田国男 「年中行事覚書」
...唐(から)や天竺(てんじく)あちらの話じゃ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「お前らはどう思う」枕頭に立っている重臣の糜竺(びじく)...
吉川英治 「三国志」
...確たる後継者をきめておきたいが」「ごもっともです」糜竺(びじく)は...
吉川英治 「三国志」
...帰ってきた糜竺の口から委細を聞いて...
吉川英治 「三国志」
...安漢将軍糜竺(びじく)...
吉川英治 「三国志」
...唐天竺(からてんじく)といったって...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼女は子をつれて歩いていたが、子供はわれらを見るなり、天竺人、天竺人、と大声で叫んだ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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