...天竺(てんじく)浪人など...
石原純 「平賀源内」
...小田巻草千日草天竺牡丹(てんじくぼたん)と各々(めいめい)手にとり別けて出かける...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...天竺(てんじく)徳兵衛が印度に渡りたる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...現代の年少詩人が日本にも随分古くからある天竺牡丹(てんぢくぼたん)の花に殊更(ことさら)ダリヤといふ洋語を応用し...
永井荷風 「虫干」
...天竺にては、雨を祈るに以二牛糞一塗二場地一、以二牛乳酪一食二法師一とあり(中略)...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...唐天竺(からてんぢく)でも」「下總(しもふさ)だ――宇佐美家の所領へ行つて訊いたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...天竺(てんじく)の阿片(あへん)から採(と)った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...天竺とやらへ返せるわけはございません」庄司三郎兵衞もなか/\に頑強らしく突つ張りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...行(ゆ)かれる物(もの)なら此(この)まゝに唐天竺(からてんぢく)の果(はて)までも行(い)つて仕舞(しまい)たい...
樋口一葉 「にごりえ」
...昔北方の販馬商客(うまうり)五百馬を駆って中天竺へ往く途上...
南方熊楠 「十二支考」
...弘法大師天竺無熱池の善如竜王をこの池に勧請(かんじょう)して...
南方熊楠 「十二支考」
...花は天竺(てんじく)の仏誕会(ぶったんえ)に返してやろうとせらるるらしいが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...大昔弘法大師が天竺(てんじく)から...
柳田国男 「年中行事覚書」
...天竺餅の名はそれから出たのかも知れぬ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...ひちむずかしい講釈付きで手習いをしろというのはむりな相談だよ」茶漬を食いに天竺(てんじく)までいけってようなもんだ...
山本周五郎 「さぶ」
...明治二十五年十一月、浅草公園奥山閣の広間で条野採菊翁の主催、夕刻から集まった連中は三遊亭円朝、五代目菊五郎を始め、南新二、金谷竺仙、三遊亭円遊、西田菫坡その他で約十人...
山本笑月 「明治世相百話」
...また使い糜竺をもてなしはしたが...
吉川英治 「三国志」
...それは天竺織(てんじくおり)というか...
吉川英治 「新書太閤記」
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