...正中二年十月と言えば、後醍醐天皇が、藤原資朝、藤原俊基等の近臣と王政の復古を謀(はか)って、その謀(はかりごと)の泄(も)れたいわゆる正中の変の起った翌月のことであるが、その二十一日に、山城、近江の二箇国に強震があって、日吉八王子の神体が墜ち、竹生島が崩れた...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...老僧こそ風光明媚なるこの竹生島觀世音の化身ではあるまいかと思はれて...
近松秋江 「湖光島影」
...竹生島明神(ちくぶじまみょうじん)の御前で琵琶をお弾きになりましたところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その渡しからお前は竹生島へ渡りてえんだって...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともかく高いところまで登りつめてごらんなさい、そうすれば必ず四方見晴しにきまっております、そこで、あなたの眼でよく見定めていただきましょう、竹生島は、あちらの方へさほど遠からぬところに見えなければならないはずでございます、南の方は陸つづき、多分、彦根のお城の方になりましょう、あなたの目でよく見届けていただきます」「よし来た」米友は、心得て弁信を案内し、道なき岩道をのぼりかけたが、竹が多いし、大木もある、その木の上に真黒い鳥が夥しくいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...竹生島詣での舟を出してやったのはいいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その竹生島参詣にしてからが...
中里介山 「大菩薩峠」
...竹生島そのものが金輪際(こんりんざい)から浮き出でているというのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨日あたり竹生島から帰りついたに相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...琵琶は最後の思い出に竹生島の明神へ奉納し...
中里介山 「大菩薩峠」
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柳田國男 「日本の伝説」
...本朝(ほんちょう)五奇景(きけい)のうちに数えられている竹生島(ちくぶしま)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この竹生島(ちくぶしま)をだしてやりたいと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この竹生島(ちくぶしま)へ鎖(くさり)でつないでおくわけにもゆかぬから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この竹生島(ちくぶしま)へなどきているのだ」「琵琶湖(びわこ)で土左衛門(どざえもん)になるところを...
吉川英治 「神州天馬侠」
...竹生島(ちくぶしま)から落ちてきた上部八風斎(かんべはっぷうさい)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...都会の少年ではない裾野育(すそのそだ)ち――竹生島(ちくぶしま)ではさんざんお粥(かゆ)をうまがって食(た)べたかの蛾次郎(がじろう)だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...竹生島神伝(ちくぶしましんでん)の独楽(こま)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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