...力競べを面白がっていた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...ただ、根競べにて、勝を制せんと思うものから、急(あせ)らず逼(せま)らず、擒縦(きんしょう)の術を尽せしが、敵の力や多少弱りけん、四五間近く寄る毎に、翻然延し返したる彼も、今回は、やや静かに寄る如く、鈎※(はりす)の結び目さえ、既に手元に入りたれば、船頭も心得て、玉網(たま)を擬し、暗流を見つめて、浮かば抄(すく)わんと相待つ...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...來む馬競べに第一位の勝を占めなば恩賞願ひの儘ぞと...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...よしよしさらば物部太都夫第一物部丹濃第二と順を逐ふべしと決定して今日の馬競べも大滿足を以て終りを告げた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...少時(しばらく)綱引きの力競べになった...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...わけても十(じっしゅ)寄合とか寄合とか」]競べ香...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...篦棒奴(べらぼうめ)! 発破と度胸競べなんざ...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...断食の根気競べが始まるのであるが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...「身代を競べれば...
牧野信一 「淡雪」
...都座の番附には両優顔競べといふかたりありて...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...残念でならぬから今度はどちらが能く跳ぶか競べ見んと言うと蛙容易(たやす)く承諾し打ち伴れて川辺に到り一...
南方熊楠 「十二支考」
...これいわゆる蛇の長競べが...
南方熊楠 「十二支考」
...力競べになつて行く素人相撲が...
柳田國男 「兒童語彙解説」
...やはり山と山との背競べのように...
柳田國男 「日本の伝説」
...道誉との騎射競べに勝ち得るとしても...
吉川英治 「私本太平記」
...かと思えば、的場(まとば)へ出て、片肌ぬぎで、弓の射競べに、汗をぬらしている連中を、むしろの上で、酒をのみながら見物している――もちろんそれも、武技の励みではなく、賭(か)け弓(ゆみ)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...槍術を競べてみせい」「おそれながら……」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あだかも鍛ち競べをするかのように...
吉川英治 「山浦清麿」
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