...そこで今まで臆面(おくめん)も無く力競べをしていた若者たちはいずれも興(きょう)のさめた顔を見合せながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...洋燈(ランプ)に照して彼とこれと見競べている処へ...
泉鏡花 「活人形」
...よしよしさらば物部太都夫第一物部丹濃第二と順を逐ふべしと決定して今日の馬競べも大滿足を以て終りを告げた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...このカンカン競べのあったときは...
海野十三 「三人の双生児」
...然らば力競べせむ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...吾と汝と族(トモガラ)の多き少きを競べてん...
高木敏雄 「比較神話学」
...呪法の上における術競べは...
直木三十五 「南国太平記」
...わけても十(じっしゅ)寄合とか寄合とか」]競べ香...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...「身代を競べれば...
牧野信一 「淡雪」
...恰も溜飲の下げ合ひ競べであつた...
牧野信一 「女に臆病な男」
...都座の番附には両優顔競べといふかたりありて...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...残念でならぬから今度はどちらが能く跳ぶか競べ見んと言うと蛙容易(たやす)く承諾し打ち伴れて川辺に到り一...
南方熊楠 「十二支考」
...これいわゆる蛇の長競べが...
南方熊楠 「十二支考」
...暫く二親の顔を見競べていた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...花競べ、歌競べ、虫競べなどの遊戯にならって、十種二十種の国々の銘茶をそろえ、香気や色味をのみくらべるのを“闘茶”といい、その闘茶にはまた、莫大な賭け物をかけたりする婆娑羅な人々もあるとは――高氏も、聞きおよんでいたことだった...
吉川英治 「私本太平記」
...大食競べの催しが度々あった...
吉川英治 「醤油仏」
...法にかなった秘と秘の術競べとはなったので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...楽しみ競べをしてみる気なんだ...
吉川英治 「平の将門」
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